412/436
2章 68
ぼんやりとしていたくて、大木のようにドッシリと構えて死ぬまでそうしていたい。きっとそれは退屈で直ぐに飽きてしまうけれど、性分としてはそうなんだと思う。
岐阜さんが帰ったあと、机に並べたテストは平均点と平均点を少し下回る。可もなく不可もなく。
岐阜さんは何かしらの目標があるかのように、いい点をとって学年でも良い方の成績だった。
勝手に比較して卑屈になって、不機嫌を当たり散らす様に岐阜さんにぶつけようとしても惨めで、命令なんて言えなかった。
困った様子だったけど、岐阜さんはそれならそれでと帰るまでのんびりとしていた。
少しだけいつもと違うようにも思えたけど。
そう言うのは言ってくれないと分からない。
「何考えてるか言ってもらえばよかった」




