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2章 65
空気が弛緩して重圧から開放された生徒たちは、元に戻るだけでも浮き足立つ。そんな空気の中で私は沈んでいく。
会話として聞こえてくるどこへ行くだの、一緒にだのと、私と縁なんてない世界の言葉が聞こえてくる度に少しだけ気持ちが沈む。
放課後の話だろうと、私には関係ない。行くところは一つしかないからだ。
積極的に誰かとどこかへ行きたい願望はさらさら無いけれど、幸せそう、楽しそうを羨む気持ちが無くはない。
テストの点はまあ、良かった。
ただ、このことを誰に言うでもなく、静かに、ただ静かに時間が経つのを待つ。
「ねえ、どうだった?」
「得意科目は得意だったね」
和氏さんは恐る恐るそう訪ねてきて、白狼さんは1番点数が良いであろう100が記された数学のテスト用紙をヒラヒラとさせている。
相当嬉しかったのか、その感情が隠しきれてなくて微笑ましい。
「100点は無かったよ。凄いね白狼さんは」
「えっ、そうかな?えへへ」
褒めるとより嬉しそうにするから、褒めがいのある人だ。
「学年2位だったよ」




