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2章 64
放課後にチャイムがなると司書の先生が帰れと全員を追い出した。
時刻は6時。
今日は約束の日じゃないからこのまま帰ろう。
すると和氏さんが腕を掴んできた。いきなりのことで驚いた。
「今日はありがとうね」
「そんな、私は自分の事をやってただけでしたよ」
可部さんに教えている場面は合ったし、人の答え合わせをしてあげたけど、その程度だ。
「ううん、そんなことないよ。岐阜さんって凄いなって」
和氏さんが私を褒めてくれるんだけど、どうしてそんなことを言うのか本気で分からない。理解出来ずに困る私に意外な助け舟が来た。
「……ミスしやすい傾向とか、気を付けた方がいい場所とか、そう言うの教えてたでしょ」
先を歩いていた鈴城さんが振り向いて淡々とそう言った。
意外と思ったのは私だけじゃなかったみたいで、鈴城さんの隣を歩いていた可部さんや奥付さんは鈴城さんの方を意外そうに見ていた。
「そう、なんだ」




