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2章 58
どれだけの時間、そうしてたのか分からないけれど、いつも通りの鈴城さんが荒々しくドアを開ける。
私は唇に触れていて、それを見た鈴城さんはカッと赤くなる。
その様子を見て私が照れてしまう。熱を覚ましたのに意味なかった。
「どうしたの」
「どうしたのじゃない」
今にも飛びついてきそうな鈴城さんに尋ねたところで私のお腹が鳴った。壁掛け時計を見たら19時前。
結構な時間トリップしてたみたいです。
「お腹すいたね」
「すぐ降りてくると思った」
「ごめんって。思い出してたから」
グイグイっと腕を掴まれて立ち上がる。
手を引かれたまま歩いて首を傾げ振り向く鈴城さんは怪訝な顔をしていて、ピンと来てないようだった。
「キス、してくれた事」
「早く忘れろ!」




