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2章 45
「鈴城さんに合わせているのも良いけどさ、もどかしい」
勝手すぎる。いつもいつもそう。
今回初めて岐阜さんを跳ね除けたと思ったら直ぐにコレだし。
強引だと思う。そういう岐阜さんは他では見たことないけど、他の人が知ったら確実に幻滅するだろう。
言いふらしてもいいけど、どうして知っているのと聞かれたらどう答えればいいか分からないから言えないけど。
「それは岐阜さんの勝手じゃん」
「うん、どんな事でも素直に聞くから理由を言いなよ」
岐阜さんはじっとこちらを見つめている。目をそらす気はなさそうだし、その目からは逃げられそうにもなかった。
それに、どんな事でも聞くのは今に始まったことじゃないし、私と岐阜さんの間では当たり前の事だ。
さも特別なように言わないで欲しい。
「だから」
「言いたいことは決まってて、躊躇ってるだけなんだって知ってる」
言い当てられて驚いた。
どんな言い方をされても、どんな態度を取られても、言うつもりは無いのに、心中をズバリと言い当てられて睨むしか無かった。
それが私ができる唯一の防衛だったから。




