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2章 29
鈴城さんが突き放すような事を言うから。心臓が止まるかと思った。
息継ぎが上手くできなくなったみたいに苦しくて、水中をもがく様に、必死に縋り付いた。
「どうしてそんなことを言うの」
それ以外の言葉が見当たらなくて、真正面から、至近距離から尋ねても視線を逸らすばかり。
鈴城さんは言葉が足りない。
態度だけで全てを推し量るのは無理がある。
なにせ常に私の前では不機嫌だから。
「言ってくれないと分からない」
私に親しい人が出来たらなんで鈴城さんから離れなければいけないのか。
ドンッと私を押しのけて立ち上がる鈴城さんが何を思っているのか。
喋らない、話してくれない。
それで突き放されて、そうですかって従う私じゃない事は分かってくれてると思ったのに。




