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2章 28
「最近友達出来たの」
「えっ」
短く息を吐いて、吸って。
岐阜さんを見て、私を見てない岐阜さんを見て言った。
岐阜さんは何を聞かれたのか分からないように私を見る。
読んでいた本を閉じてベットから下りる。
私と同じ視線になって聞く体勢を取った。
驚きと戸惑い。
「よく一緒に居るじゃん」
「ああ、和氏さんと白狼さんかな」
岐阜さんはそうだ、学校では親しそうにしていて、笑顔の時もある。
その顔をここ以外で見たいとは思わなくなった。
そういった事が引っかかった。
だって、キスをしたのに。
「それがどうかしたの?」
どうかしたしただって。なんでもない様に言うけれど、人と喋れる様になったのって、私のおかげじゃないの。
岐阜さんは私なんてどうでも良くなったのかもしれない。
それならそれで精々する。
「私の所へ来なくていいよ」
「待って。なんでそんな事言うの」
岐阜さんは私の肩を掴んで悲痛な面持ちでそう言うから、私は混乱してしまう。




