367/387
2章 23
「私はこれ買ったら帰るよ。なんか難しそうな本だね」
「ん、分かった。これは趣味だよ」
顔を上げずに白狼さんはそう言って、手をヒラヒラさせる。
案外ドライだと思いながらも、自分のペースを崩さないマイペースさも相まって嫌な感じはしない。
目的地が一緒だから付いてきただけなんだろう。
「良き友人」
ボソリと呟いて、気恥ずかしくなる。
相手から友達だと言われ悪い気はしないし、相性も悪くないなら、歓迎だ。ただ、私と鈴城さんのと事は隠し通した方が良さそうだと思う。
なんて説明をしてもマトモじゃないからね。




