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2章 3
今更脅したりどうのこうのはもうしないと思う。
私がすごく拒絶をして、逃げ出したら弱みを行使するかもしれないけど、今のところ私はその予定は無い。
「最近暑くない?」
岐阜さんがシャツのボタンを外しながら気だるげにそう言った。
暖かな日と暑さを感じる日が混じってきている気はする。
「そうかもね」
「夏休みも、もうすぐだね」
「そうかもね」
「勉強は大丈夫そう?」
「余計なお世話」
岐阜さんは扇風機の前を陣取って楽しげに話すけれど、私は適当に相槌を打つだけ。
思い描いていた未来とは違う気がする最近に慣れてきてはいるけど、犬っぽくなってきた岐阜さんの対処の仕方がわからない。
投げやりに言っても楽しそうだし、無視すると鬱陶しいくらい目を合わせてくる。




