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「私は嬉しいよ」
「……あっそ」
急に真剣そうな顔をして、その言葉の重みを確かなものにして伝えられるのは岐阜さんの美点だとは思うけど、それを伝えられた方の気持ちも少しは考えて欲しい。
小っ恥ずかしいし、私はその気持ちの大きさに呆気なく押しつぶされてしまうから。
ぶっきらぼうに返事をして、視界から岐阜さんを断ち切る。
ついでに思考を岐阜さんから離れさせる。
本を読み始めてしまえばできそうだと思ったのに、全然そんなことはなくて。やっぱり、岐阜さんの方が気になるし、岐阜さんが私を気にしないのもそれはそれで嫌だと思う。
私も随分とネジが緩み始めたのかもしれない。




