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弱味から始まる2人  作者: 新規四季
弱みから始まる2人

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岐阜さんは出会っときから今日まで一貫してる。

変人だし、脅してくるけど、絶対に嫌だと言うラインは超えては来ない。弁えてる。


結局、その線引きを台無しにしたのは私だった。

気の迷いだった。絶対にそう。


ファーストキスなんて黙ってればそこから何も始まることは無いし、無かったことにだって出来た。


そうしなかったのは何故か。その理由は分からない。

岐阜さんに対して名残惜しいと感じてる。


この一人ぼっちの家で、寂しさが紛れたのは事実だった。


唇に触れただけなのに、心がドクンと跳ねたのも本当で、心地良さを感じてる。


だから余計に岐阜さんへ視線が行くし、昨日は柄でもないことをした。


「な、なに?どうしたの」

「え、あ、め、命令!」


岐阜さんの鎖骨をみて、自分が鏡越しに移していたキスマークを幻視したり、岐阜さんの唇にもう一度触れたいと、見ていたのがバレて戸惑う。


馬鹿正直になんて言えるわけないことを考えていたから、私達のやり取りを口にしたけど、その内容は考えて無くて。


奇妙な沈黙が降りる。

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