306/391
306
「あら、顔色悪い子が来た」
保険医の先生は若くて私が保健室に入ってくるや否やニッコニコで私を招いた。
口にしたら怒られるだろうけど、キャバ嬢のイメージが真っ先に浮かんだ。
「気分悪いので寝たいです」
「はいはい、空いてるベット使いなー。1時間寝て変わらないなら帰ること」
「はい……」
椅子に座ってクラクラする体で要件を伝える。
先生は荷物を持ってベットの下のカゴに入れてシーツを被せてくれた。
静かで、でも人のいる場所なんだって音が微かに聞こえて、自然と意識を手放していた。




