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いつの間にか部屋に居た。私を迎えてくれるのは牡丹だけ。
どのように帰ってきたのか覚えてないくらいには、私には衝撃的な時間だった。
ずっと3つのことが順番にエンドレスで脳内を駆け巡っていた。
鈴城さんに抱きつきその体に触れて、あまつさえキスマークを付ける。その後にバランスを崩して覆いかぶさった。
鈴城さんと料理をした。センスが壊滅的できっと1人で何か作るのは無理なんじゃないかなって笑ってしまう。
一生懸命なのに不機嫌そうで、でも私の分まで作ろうとしてくれて、嬉しかった。
最後にキスをされた。
軽く触れるだけ、唇が柔らかい物に触れただけの軽いキス。
倒れなかっただけで褒めて欲しいくらいだ。
噛み付かれたことはあるし、その逆もあった。
鈴城さんに触れたことなんて何回もあるのに、こんなにもドキドキして体が熱くなることがあるなんて。
鈴城さんは知らないものを運んでくる。押し付けてくるの方が正しいけど。
こんな多幸感に溢れたことは無い。
一方的かもしれないけど、これほど幸せと感じた事は無かった。
「んー、でもされた事をし返したって言ってたな」
服を脱がしたのも、キスしたのも。
私の体なんて見て面白いものじゃないと思うし、見たいと言うならば服なんてな脱ぎ捨ててもいい。
けど、私が鈴城さんにキスをしたったいうのが記憶にない。
鈴城さんが私とキスしたくて言った出鱈目?
鈴城さんに限って、そんなツンデレみたいなことは絶対にしないと断言できるから、本当にそうなんだろうけど……。
「覆いかぶさっ時、そのあと記憶が無いんだよねー……。……その時か……?」




