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弱味から始まる2人  作者: 新規四季
弱みから始まる2人

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304/413

304

いつの間にか部屋に居た。私を迎えてくれるのは牡丹だけ。

どのように帰ってきたのか覚えてないくらいには、私には衝撃的な時間だった。


ずっと3つのことが順番にエンドレスで脳内を駆け巡っていた。

鈴城さんに抱きつきその体に触れて、あまつさえキスマークを付ける。その後にバランスを崩して覆いかぶさった。


鈴城さんと料理をした。センスが壊滅的できっと1人で何か作るのは無理なんじゃないかなって笑ってしまう。

一生懸命なのに不機嫌そうで、でも私の分まで作ろうとしてくれて、嬉しかった。


最後にキスをされた。


軽く触れるだけ、唇が柔らかい物に触れただけの軽いキス。

倒れなかっただけで褒めて欲しいくらいだ。


噛み付かれたことはあるし、その逆もあった。


鈴城さんに触れたことなんて何回もあるのに、こんなにもドキドキして体が熱くなることがあるなんて。

鈴城さんは知らないものを運んでくる。押し付けてくるの方が正しいけど。


こんな多幸感に溢れたことは無い。

一方的かもしれないけど、これほど幸せと感じた事は無かった。


「んー、でもされた事をし返したって言ってたな」


服を脱がしたのも、キスしたのも。

私の体なんて見て面白いものじゃないと思うし、見たいと言うならば服なんてな脱ぎ捨ててもいい。


けど、私が鈴城さんにキスをしたったいうのが記憶にない。

鈴城さんが私とキスしたくて言った出鱈目?


鈴城さんに限って、そんなツンデレみたいなことは絶対にしないと断言できるから、本当にそうなんだろうけど……。


「覆いかぶさっ時、そのあと記憶が無いんだよねー……。……その時か……?」

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