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なかなか動き出そうとしない岐阜さんに上着をかぶせてボタンをまでしっかり閉めて露出狂にならない様、配慮までした上で家から追い出した。
呆気にとられている岐阜さんが無事に帰ってくれることを祈りつつ玄関のドアに頭が当たる。
じわじわと何をやったんだという羞恥心が込み上げてきて、林檎のように見えた岐阜さんを馬鹿にできないと思う。
「と、とりあえず風呂に……」
今すぐにでも寝て、忘れてしまいたい気持ちがある。
この家のあちこちに岐阜さんがチラついて落ち着かなくなってる。
それがいいことか悪いことかの判断は未だにつかないけど、今だけは確実に悪いことに思える。
脱衣所の大きな鏡に映る自分が、知っている自分では無い。
こんなに頬を赤くしてる事を今まで無かった。
鎖骨や首筋までにキスマークがあって、髪も乱れて。
これ以上自分を見てられないとさっさとシャワーを浴びようとしても、浴室に縦長の全身を映す鏡が待ち受けていて、事実から逃げられない。
シャワーがぬるい。




