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やられたから、その仕返し。という訳じゃないつもりだけど、どう見てもそうなる。
ぐっちゃぐちゃのキッチンを片付けようとする岐阜さんの首根っこを引っ張って部屋に連行する。
「わっ、ちょっ、危ない。歩くから」
真っ暗の部屋に電気をつける。そこに居るはずない岐阜さんは今は居て、視線が散らばって落ち着きがない。
分かりやすく緊張していて、そこまで身構えられるとやりずらい。
別に平常心であったらやりやすいとかのものじゃないけど。
妙に岐阜さんが口で触れた場所が気になって触れていると、岐阜さんの視線がその場所に固定されている。
「飲み物、いる?」
「あ、うん」
私も緊張してるのか、喉が渇いて。
どうしてこうなったんだろうと言う考えは、ずっとぐるぐると渦巻いて私を絡めとって逃がさない。
さっきまで二人居たキッチン、ダイニングに当たり前だけど岐阜さんは居ないけど、その痕跡があって。
跡って、どんなものでも歴史になってしまう。
消えてなくなるものでも、今あれば証拠で、無くなれば思い出。
いい物かどうかはこれからの私達次第だろう。
もうお茶も無くなる。2人分を入れたら無くなった。




