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着替えを持って洗面所で服を脱ぐ。
部屋で着替えなかったのは鏡が無いからで、岐阜さんに肌を晒したくなかったからじゃない。
上を脱げは今も不思議な感触が残ってるみたいに、その感触が目に見えて残っている。
桜が咲いた時期に今の私を説明しても、過去の自分は一蹴するだろう。それくらいの変化だ。
確実に毒されていると思う。その毒がこの赤い痕ならばもうどうしようも無いのかもしれない。
この跡に嫌だと思ってないから、情でも移ったんだと思う。そうじゃないと説明がつかない。
着替えれば跡は隠れて、何も無かったと言い張れる。
息を吐いて部屋に戻る。
岐阜さんは相変わらずで、寝ている。
「本寝してるし……」
岐阜さんの顔を見て口の中の血の味が強く意識される。




