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見下ろされている。
誰にもされたことの無い事、初めてやることが初体験と言われるならば、私はどれだけの初体験を奪われればいいのだろうか。
逆に奪っていると言う解釈もできる。そんなものは要らない。
掃いて捨てるほどならば初めからいらない。
それなのに、その初体験の中でも貴重と思われるものを岐阜さんは奪っていった。
岐阜さんは極度の緊張でか震えていて、それは体だけじゃなくて目も恐らく心も。
不安定な状態で、べシャッと私に乗しかかるように崩れた。
そして運悪く、見つめている状態だった私と岐阜さんの顔は正面衝突を起こして顔全体に激痛が走る。
一瞬の事だけど、痛みに顔を抑える。
岐阜さんはほとんど気絶しているようなものだった。
本当に勝手である。
顔を抑えた手に血が付いていて、それは口の位置にあって。
口を抑えると唇が切れていて、それは岐阜さんも同じだった。
「なんとも思わない……」




