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「ねぇ、岐阜さん」
「はい……」
声かけられることは増えてきて、その中でもこの可部小鳥という子は元気で自由で、鈴城さんの友だちだ。
普段は鈴城さんの周りを中心にチョロチョロしてるのに珍しいなと思う。あとは、少しだけ黒い感情が無くもない。
「勉強できるよね?」
「ええ、まあ。それなりに」
「お願い教えて!小テストやばい点数で明日再テストなの!これでまたやばい点取るとヤバイの!」
パンと両手を合わせて懇願してきた。
ヤバイとしか状況が分からないけど、授業終わりに先生に詰められていた理由はこれだったのか。
勉強を教える。それ自体は構わないのだけど、それならと、えっと奥付さんに聞けばいいと思ったけど察してかもう居なかった。
「鈴城さんに教われば?」
「鈴も先生に呼ばれてて……」
鈴。したしそうに呼ぶ可部さんにモヤモヤする。
けれど、私は笑顔を作って答える。
「分かった。どこ?」
「ありがとう!神!」
「現金な子だ」




