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「あ、家に連絡だけ入れていい?」
「いいけど」
義務的に衣食住は与えてくれているから、要らない時は申告する事になっている。よく言えば放任主義。
早く離れたいと思う。
「一応入れておかないといかないからね」
家族が居ても、居たくない家と、家族が居なくて、寂しい家。
どちらが良いは無いと思うけど、そんな家庭環境の2人が一緒に居ることは丁度いいのかもしれない。
鈴城さんは何を思っているか掴めない顔をする。
羨ましいと思うのか、同情してるのか。
時間は6時半。時間を気にしなくてもいいなら何でもいいけど。
あんまりにも遅いと小言を喰らうかもしれない。それは余計に居ずらいから嫌だな。
だけど、望むなら初心者なりに頑張るつもりだ。
取り敢えずは聞いてみる。私は鈴城さんの好きな物すら知らないから。
「食べたいものはあるの?それか、作らせたいものって言った方が正しい?」
「岐阜さん、生意気。……別に」
少し茶化して聞けば、頬が膨らんだ。
ペシっと軽い蹴りが飛んできて笑う。そうするとますます不機嫌になる。
「あはは、1番困る回答だ」
「なら、岐阜さんが食べたいものは」
「鈴城さんと同じ物」
拗ねた子供のように聞き返されて、私は大真面目に答えると、
「なにそれ、意味わかんないし」
等々そっぽを向かれた。やりすぎたかもしれない。




