23/34
23
「ねえ、鈴城さん」
あとから部屋に入ってきた岐阜さんが入るなりそう口にした。
いよいよかと身構える。
でも岐阜さんは浮かない顔というか、困惑してるというか。
要は困ってそうな感じだった。
言い出しっぺのくせに、いざ命令をするとなって何をさせるのか迷ったのかもしれない。
もし、そうならば。多少は人らしく見えてマシかもしれない。
そして、どうやら岐阜さんは多少はマシだったかもしれない。
「命令、さ。交互にしよう」
「何言ってんの?」
「日を跨いで、交互に」
「勝手にすれば?どうせ私は逆らえませんよ」
「その言い方、なんかやだな」




