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「痛い」
咄嗟に腕を掴んでいた。力加減を考えずに掴んだから岐阜さんの顔が少し歪む。その顔に私は見とれたのか魅了されたのか。
もっと見たいと思った。
ギリギリと力の限り握り続けると、流石の岐阜さんも思いっきり振り払った。
怒ってはいないけど、困惑してる。
「なんなの。用があるなら声かけてよ。声をきかせてよ」
「岐阜さんに要求される覚えはないよ」
握っていた腕を摩る。長袖の下がどうなっているか知りたいと思った。私の痕跡が残っていればいいと思った。
「決めた」
「何を」
「腕出して」




