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弱味から始まる2人  作者: 新規四季
弱みから始まる2人

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「明日」

「え?」


体重をかけるようにベットに腰掛けながら硬い声が聞こえて、起き上がる。


真っ直ぐ正面の壁を凝視して、手は固く握られていて。

緊張してるのかと思った。


「明日も来て。約束を守るから」

「分かった……」


念を押すように鈴城さんは言って私を見た。

驚いた。


彼女は少しだけ、ほんの少しだけ微笑んだから。

それに意味があるのか分からないし、どういう気持ちで笑顔を向けてきたのか分からない。


けれど、ドクンと心臓が跳ねた事だけは分かった。

じわーっと体が熱くなっていくのが分かる。


鈴城さんを直視出来なくて、でもどうしたらいいか分からないから立ち上がって、


「楽しみにしてるからっ」


それだけ言って駆け足で廊下を走り玄関でつんのめりながらローファーを履いて鈴城家を飛び出した。


心臓も飛び出すか思った。

嬉しい。嬉しい、嬉しい。


私がやらせてると言われればそれまでだけど、決して適当にせずにちゃんと考えてくれていた。悩んでくれていた。それが嬉しい。




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