196/469
196
犬のようにとまでは行かないけど、躊躇もせずに飲み干して言われなくても掌を舐める。
冷たいお茶の感覚はなくなって、今は舌が這う癇癪だけが擽ったい。
私の手がなくなるんじゃないかと思うくらいずっと舐める。
背筋がムズ痒くて手を引く。
ティッシュで手を拭くけど、何となく手を洗いに部屋を出ようとしたら左手を掴まれる。
「なに。手を洗いに行くんだけど」
「あ、なんでもない」
岐阜さんはそう言ってすぐに手を離すけど、ずっと私の右手を見たままだった。
犬のようにとまでは行かないけど、躊躇もせずに飲み干して言われなくても掌を舐める。
冷たいお茶の感覚はなくなって、今は舌が這う癇癪だけが擽ったい。
私の手がなくなるんじゃないかと思うくらいずっと舐める。
背筋がムズ痒くて手を引く。
ティッシュで手を拭くけど、何となく手を洗いに部屋を出ようとしたら左手を掴まれる。
「なに。手を洗いに行くんだけど」
「あ、なんでもない」
岐阜さんはそう言ってすぐに手を離すけど、ずっと私の右手を見たままだった。