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「ねぇ」
「なに」
「命令は?」
岐阜さんはどうしてか不利な事を、嫌な事を言われるかもしれない。されるかもしれないそういう立場なのに、それを望んでる。
岐阜さんはじっと見つめてくる。
その視線と合わせられなくて目を逸らす。
どんな気持ちか分からない。
「……」
「ねぇって」
聞こえないふりをしても、執拗に絡んでくる。
このまま黙ってても鬱陶しいだけ。
「そんなに命令して欲しい訳?」
「そうだね。それが私たちの繋がりだと思ってるから」
ため息を吐いて岐阜さんに向き直れば、岐阜さんは真剣な顔で私には共感出来そうにないことを言う。
歪な人だと思う。
もっとちゃんと、普通にしてて、普通に接してきてくれれば今頃はクラスが一緒な時だけの友達くらいにはなれてたかもしれないのに。
「ん」
「フフッ、どうすればいい?」
立ち上がり私は岐阜さんに指を向けた。
何をしても嫌がらなさそうなのが嫌だけど、普通を求めないなら、異常が通常で接してあげよう。
何を求めてるか分かってるくせに、私に言わせようとする岐阜さんにイラつく。




