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弱味から始まる2人  作者: 新規四季
弱みから始まる2人

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……私はどうなってる?

雨は未だに強いけど、雷はならなくなった。

それは良い、非常に良い。


けど、視界がいつもと違う。

うん、分かってる。いつも静かな場所に居るから突然の大きなことが苦手。


ヒステリックで手を上げる今はいない母親を思い出すから。


優しく撫で続ける岐阜さんは無表情だけど、目を合わせるとニコリと笑う。

幼い頃、同じ様に母親にして貰って嬉しかったような気がする。


……ん?


今私は幼い頃と同じような格好になってて、同級生に母親役をやらせてるヤバいやつじゃないのかと気付く。


岐阜さんはきっと、言いふらすような人では無いけど、なんか不味い。


「鈴城さんは雷が鳴ったら誰にでも引っ付くの?」


岐阜さんがそんなことを言う。

誰にもなんてしないし、したことも無い。

しょっちゅうこんな風になるなんて思われたくないから、否定しようと起き上がる。


「そんなわけないじゃん」


もっと強く否定する言葉を言うつもりだったけど、出てこなくて。

言うことはいっぱいある気がするけど言えなくて。


雨の音だけが意識しなくても聞こえてきて。

岐阜さんはじっと目を合わせるだけで。


ゆっくりと体勢を崩せば抱きつくような距離。

視線は自然と、不思議と岐阜さんの艶やかな唇に視線が移って。


洗濯機が鳴る。


「……取ってくる」

「あ、うん」

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