161/512
161
「わざわざ洗濯しなくても良かったんじゃ……」
乾燥機にかけてそれで終わればよかったことに今更気付く。
私は慌ててたのかもしれない。
少し水気が残ってるから、浴室乾燥かな。
それでも1、2時間はかかるか。
選択にの中身を風呂場に干そうとして、ムワッと熱気が襲い掛かる。
そりゃそうだ、さっきまで岐阜さんはここに居たのだから。
変な考えが浮かびそうになるけど、きっとさっきの膝枕のせいだ。
そうに違いない。
洗濯は手慣れてる。私がやらないと服が無くなるから。
仕方ないから。
慣れた手つきで干して部屋に戻ると、岐阜さんは本棚の前に立っていた。
変なもの無かったよねと思い出しながら声をかける。
「完全に乾くまで、結構時間かかるけど」
「そう。大丈夫だよ」




