142/514
142
じっと、確かめる様に聞いてくるから身構えてしまった。
そんな必要は無い。私は顔を作って、笑顔で答える。
「何個でもいいよ。さあ、聞いて」
ニコリと笑うけど、心臓はバクバクだ。
どんな事を聞かれるんだろうか。あんまりな質問は濁そうと決めた。
「…………」
待てど暮らせど質問がこない。
鈴城さんはこうところがある。いざ、踏み込もうとすると日和る。
誤魔化す。
なぜ質問される側が助け舟を出さねばならないのだろうか。
そう思うけれど、助け舟を出してしまうのがわたしなのだ。
「鈴城さん?」
「っ、き、昨日。夜何食べた?」




