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ギスギスした空気が部屋に満ちていくのを感じる。
なにか機嫌を取らないと次の時と言うか明日の命令が怖い。
「な、なにかして欲しいことあるかな?」
言ってから気づく。帰れって言われるじゃん、と。
失言したことに固まっていると、意外にも考え込む鈴城さん。
暫く黙り込んでいたのに、ニヤリと不気味な三日月を口に携えた鈴城さんに本当に嫌な予感がする。
帰ると言われた方がマシだったかも。
「……ねぇ、岐阜さんは私に恩があるんだよね?」
前置きから入るなんて余程の事じゃないのか。
逃げ出したくなってきた。
何食わぬ顔して帰ろうかな。
「主従関係」
ジリジリとドアに向かって移動しているとそのコースを遮るように移動して、顔を覗き込むように愉快そうに言う。
「そ、そうだね。私は恩は恩で返すよ」
「私は仇をあげようかな?」
「仇はあげるものじゃないよ。カウンターの時に使うものだからね?」
「知らん」




