誰にも惜しまれない人生
世の中には、シングルで老後を迎える女性も多いが、貯金は500万程度と聞く。
正社員として働いていない女性の場合、もらえる年金は基礎年金程度、到底、安心して暮らせる老後はないが、そういう人が多いと思う。
だとしたら、私が年金の受取を迎える頃には、年金はもっと充実したものになっているだろうか、そうでなければ、生活保護に頼る人が大幅に増えるだろう。
アリとキリギリスで言えば、私はアリ。
ずっと将来のために貯金をしてきた。
その私が、将来困るような社会があるわけがないと思いたい。
無計画に散財して老後を迎え、貯金がないからと生活保護に頼る人よりは優遇してもらいたい。
そうでなければ、アリは馬鹿を見るだけだ。
散財した人が、福祉の恩恵を受けるのであれば、私も、贅沢をしなければ、損である。
このまま老後を迎えれば、何歳まで生きるかわからず、出費を抑えた質素な暮らしを続け、貯金を取り崩し、貯金が尽きるかもしれない。
何歳まで生きるかわからないと思いながら暮らし、贅沢をしないまま、貯金を残して死ぬかもしれない。
質素倹約に努めた20年あまりが、報われる日は来そうにない。
だったら、いざという時は福祉に頼ればいいと考えて、食べたいものを食べ、買いたいものを買って、人生を満喫するべきか。
それで、命尽きる時、自分の人生に満足できるだろうか。
ただ、誰にも知られず、そっと幕を引く人生でいいのだろうか。
もっと、社会と関わって、私の死を悲しんでくれる人が欲しい。
病床に伏せる時、そばで看取ってくれる人が欲しい。
誰とも会話しなくなる毎日は、怖い。
大きなことはできないけど、私の死を惜しむ人がいてくれたら、と願ってしまう。
孤独死は、切なすぎる。




