人生の無駄
私もずっとセコセコ生きてきたわけではない。
30歳までは、毎月の給与と賞与は使い果たす生活をしていた。
昼休憩は、同僚とランチに向かう。
美味しいお店を聞けば、向かう。
職場での化粧直しで使うコンパクトやルージュは海外ブランド。
もちろん通勤用のバッグもブランド品。
服も、最新の流行を意識し、2年続けて着用することはなかった。
ネイルに美容院、毎月の給与は毎月使い切り、賞与はブランド品やアクセサリーに消える。
何のために?
自己満足と見栄。
その当時のバッグや服はネットで全て売った。
今考えると、意味のない全くの無駄遣いであった。
いいものを持って、人にどう思われるかを気にしていた。
オシャレを楽しまない人をつまらないと感じていた。
もっとも無駄だったと感じるのは、人のために使ったお金。
会社で配り合うお菓子。
誕生日などのプレゼント。
結婚式に参加するためのお祝い、2次会、ドレスなど付き合いの出費。
心から、したいと思って出費したものはない。
また、後輩社員の悩みを聞くなどで食事に行けば、食事代を奢っていたが、後輩は、誕生日など、暗に奢ってもらおうと近寄ってくる。
着なくなった服や、バッグもねだってくる。
そして、気前よくあげる。
見返りのないことをしていた。
一生付き合う相手でもないのに、何を期待していたのだろう。
世の中のため、寄付でもした方が良かったと後悔する。
若い頃は、協調性の呪縛のもと、社内でいろいろ振る舞って、セコイと思われたくなくて、気前よく振る舞っていたが、うまいこと踊らされていたようにも感じる。
そのお金をもっと、自分に投資していたら。
留学してみたかったな。
旅行も、そのお金でたくさんできたな。
貴重な体験と、素敵な思い出が、財産になっていたと思う。
無駄にしたお金は、概算1,000万円。
人からどう思われるかを気にして過ごした20代の大きな出費、勉強代である。
前向きに考えれば、この頃の散財があるからこそ、その後、ムダを知り、質素倹約に励めたのかもしれないが、お金を使って、満たされるものはなかった。




