43.お礼の品
(2)1歳編
エリアーナSide
王族、4公家、ジョンおじ様からのプレゼントを貰い、ほくほくな私ーーー。
今度は私がお礼をする番。
「リア:じぃじ、おにぇがいしましゅ」
事前に考え、作ってきたお菓子に飲み物をお祖父様にお願いして出してもらう。
王家に出すから流石に無限収納からポンと出すわけにはいかないから先に預けてある。
それをお祖父様が合図を出してお礼の品を出してもらう手筈になっている。
「祖父:あぁ、わかったよ」
お祖父様は、私の頭をそっと撫で、近くに控えていた王宮の使用人さんに合図を出した。
それに応え、一礼すると部屋を出て行った。
しばらくすると、扉が開けられワゴンに乗ったお菓子や飲み物が運ばれてきた。
「祖父:これは我が孫の祝いのお礼。存分に食べて飲んでほしい。もちろん持ち帰る分もあるので、気に入ったものを教えてほしい」
お祖父様が声高らかにそういうと、ワァっと会場中が盛り上がる。
思い思いに、お菓子に手を伸ばしたり、ゆっくり飲み物を味わっている。
「ワイト:これはとても美味しいね」
「アラン:お菓子も甘いだけじゃないのがいいね」
「ブルージル:お酒ともよく合っているよ」
「マックス:この炭酸の入ったジュースとも合う」
祖父組がお祖父様の周りに集まり、お菓子にお酒、ジュースを絶賛している。
「祖父:お菓子は全てリアが考えて作ったものだ、美味いだろ」
得意顔のお祖父様に、フフッと笑ってしまう。
それを聞いていたレイン達が私のもとに集まる。
「ディオン:これ全部リアがちゅくったの?」
ディーの問いにキラキラの瞳を向けてくるベラにリル。
黙々とお菓子を頬張る双子。
「リア:おかちはリアで、にょみものはじぃじでしゅ」
すごいすごいとベラとリルが手を取りキャッキャしている。
「クリスティア:リアはしゅごいでしゅ!」
「レインハルト:とても美味しいよ」
その様子を微笑ましそうに見守る大人たち。
お菓子をせっせと口に運びつつ、妹弟可愛いとブラコン、シスコンを展開する兄様姉様たち。
気に入ったものを選んでもらって、それをお土産に持って帰ってもらう予定が、全家が全種類お持ち帰りを希望。
まぁいっぱい作ったからいいけど、そこまでお気に召していただいたなら嬉しいな。
これくらいでは、もらったプレゼントに釣り合わないけれど、お菓子ならいつでもいくらでも作れるし、今後はもっとお菓子開発に料理開発に勤しもう。
『風:姫様のお菓子はいつ食べても美味しいですな』
風の精霊様に不意に声をかけられて、そちらを向くと精霊様たちも満足そう。
お礼の品ということは分かっているから暴食はせず、少しずつ摘む程度で食べている。
帰ったらたくさんお菓子を振舞おう。
「リア:しょれは良かったでしゅ!」
家族に親戚に、友達に、精霊様たちーーー。
たくさんの人たちに囲まれ、お祝いしてもらった1歳の誕生日。
今日の日のことも、きっとずっと忘れることはないだろう。




