16/36
《②》
いつしか頭の中にオレだけの宇宙があった
その宇宙はオレがオレ1人で探求した知識の空間であり
数万冊の本の知識とそこから得た自力の発想から育った世界である
この世界の学習やら勉強という概念には根本的!抜本的!基本的!
大きな間違いがある
答えとは他人に求められて出すものではない
自分が知りたい事柄を答えというのだ
例えば数学
方程式
関数
微分積分
成績という理由で人の作った設問の数字を全員が追い求める
そんな世の中であることはこの国の法律や教育理念からは知っていたが全く理解出来ない仕組みの別次元の話だ
オレは教育を受けていない
だからオレの知識には学科という知識の区分がない
全ての知識が繋がりを持って存在している
歴史も化学も語学も数学も芸術も
全て繋がった世界の理として存在する
それは教わって覚えた物ではない
知りたいという願望の連鎖が結果的に学問として成り立つものなのだ
この家に来て初めて髪を切った日
オレは外に出た
10年以上が過ぎていた




