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ボーナスステージの異世界冒険録  作者: 椰子獅子


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第37話

あれから半年後。

デバッケルフラート教国は滅んだ。

半年もたなかった。

内戦勃発、民衆蜂起、食糧難のトリプルコンボで滅んでいったらしい。

国外脱出を図ろうにも外洋の巨大な船だけでなく小舟まで全て蔦の結界で封印されているので使用できない。

国境から徐々に蔦の結界が押し寄せてきて蔦にからめとられて死んでいく。

隠されていた奴隷は蔦にからめとられた後にリンタネンキュトラ共和国に転送された。

三国同盟締結時にリンタネンキュトラ共和国が奴隷の受け入れを表明していた。

からめとられた家畜は同じく表明していたアーリンドル王国が受け入れる。


パシーの予想通りに教本は燃やされ地方は独立して宗教は捨てたと宣言するが、どこにも届かない状況では無意味だということに滅ぶまで気付かなかった。

蔦に侵食されて農地も食糧と共に消えていく。

教国上層部とそれを守る狂信者はいくら強力な魔法が使えても迫りくる民衆の数の論理に押し潰されて滅亡。

教国の上層部がいかに腐っていたのかという莫大な財宝を目の当たりにした民衆は、宗教からの独立を宣言するがこれも全世界は無視。


世間的には蔦の結界で何もかもの情報も遮断されているので、三国同盟がデバッケルフラート教国に宣戦布告したという発表された情報しか知らない。

魔獣は蔦の結界にからめとられた時に仮死状態のまま封印された後は解放された。

元デバッケルフラート教国の全国民は殺害された後、蔦の結界が消滅する時に世界中のダンジョンに分散されて送られて吸収されている。

ダンジョンのいくつかはレベルが上がって広がってるので冒険者ギルドは好景気に沸いている。

ダンジョンの恩恵に預かっていた町や村も好景気となってる。


デバッケルフラート教国が全て蔦の結界で覆われて滅亡した。

蔦の結界は全て死体と共に消滅したので廃墟しか残ってない。


蔦の結界が消滅してから三国同盟は進軍を開始。

アーリンドル王国は海まで繋がる川の北側を制圧。

元々この土地は草原と林しかない酪農の土地。

元デバッケルフラート教国で飼われていた家畜をそのままここに連れてアーリンドル王国の酪農家と共に川を使って移動しただけの進軍。

汽水湖の森の南端までの土地を占領した。

海と繋がる河口北側に港町を作る。


トルベッケトラース通商衛星国も船で進軍して河口の南側に巨大な商船が複数入港可能な港を作り始めた。

リンタネンキュトラ共和国も進軍して河口の南側の港を取り囲むように巨大な都市を作り飛び地の領地を得た。


河口の北と南を合わせると世界最大級の港町の建設が既に始まっている。


まだ世界的にはデバッケルフラート教国の滅亡は発表されてない。

既に滅亡してると知ってるのは三国同盟の首脳陣とハイエルフのみ。


それを利用して三国同盟にもう1つ加わって四国同盟になった。

それは『ラハティカンナス獣人国』がデバッケルフラート教国に宣戦布告して加わった。

ラハティカンナス獣人国は別の大陸にある国で、今現在2つの国から挟撃されている。

宣戦布告もなく突然北と西の国から挟撃されて国が大混乱の中で全く関係ないデバッケルフラート教国への宣戦布告に世界中が驚愕してる。

どこからか持ってきた巨大な船を使ってもう既にデバッケルフラート教国へ進軍。


これの内訳はラハティカンナス獣人国とトルベッケトラース通商衛星国は同盟関係。

ラハティカンナス獣人国はトルベッケトラース通商衛星国に助けをを求めたが、敵の2つの国は大きな国でトルベッケトラース通商衛星国では対抗する軍事力はない。

海に出てこれば殲滅できるが陸上での軍事力はない為に三国同盟に相談した。

三国同盟の結論はデバッケルフラート教国の土地がほとんど余ってるので移住してもらった方が楽。

廃墟と言っても少し手直しすれば住めるし、元々の国の倍以上の広さになる。

農地も蔦で封印してただけなんですぐに再開可能。


ってことでラハティカンナス獣人国の一般市民を最優先で進軍という形の移住する事に。

デバッケルフラート教国で封印してあった全ての船も利用する。

相当数の往復をする必要があるが、数百万人の一般市民の移住は可能。

四国同盟という形になりアーリンドル王国の正規軍とリンタネンキュトラ正規軍がいくつかの船でラハティカンナス獣人国を支援するために入国。

その船も一般市民の移動に使われる。

トルベッケトラース通商衛星国も進軍してきた北と西の2つの国の全ての港を急襲。

入港していた全ての船を沈め湾岸設備などの施設を破壊。

突如として参戦してきた三国同盟の対応に追われ2つの国の進軍スピードが落ちる。

その隙を見逃さないで大量の大型船で一般市民を送り続ける。

四国同盟の目的は一般市民の移動が終わるまでの遅延活動。

敵の進軍を落とす為の撤退戦だし守るべき一般市民は少ない。

町を占領して乗り込んでも食料もなく井戸は埋められている。

その日の晩には町ごと設置された魔法で爆破される。

道にも畑の跡地にも設置されてるので安心できる場所がない。

この土地に戻る事を一切考えない撤退戦。だから町も道もインフラ整備に時間も金もかかるようにしてるからやりたい放題。

敵の軍隊のみが一方的に削られる。

爆破に使われる火の魔石はリンタネンキュトラ共和国から大量に供与されてる。

2つの国は莫大な資金をかけないとラハティカンナス獣人国は再利用できないし、自軍は次々と壊滅させられている。

かといって軍隊を動かすだけで大量に資金が投入されてるこの侵略から撤退も出来ないというジレンマとも戦っている。

急戦派は失脚したり発言力を失いつつあるようだ。


こっちの大陸にやってきたラハティカンナス獣人国の一般市民はどんどん増えて廃墟を改装して住み始めてる。

仕事は山積みだが活気がある。

温暖な気候で前よりこっちの方が良いという市民の言葉は多い。

木材はアーリンドル王国から次々と送り込まれている。


資金は廃墟の至るところに落ちてる。


最初に移動してきた政府がほとんど回収済みで大物はないとはいえ、まだまだあちこちに残ってるので宝探しは続いている。


教国上層部が崩壊した時に一般市民が略奪しまくって国中に分散してる。

しかし財宝があっても腹は膨れない。

財宝を抱えたまま滅んだ。

死体と蔦は消滅したが残された金銀財宝があちこちに分散してる。

残された財宝が資金となり建築ラッシュと改装ラッシュは真っ最中。

取り壊されて廃墟となってる教会等は壊してから建て直す必要があるが、家とかは内装さえ変えればそのまま暮らせるようになる。

今なら政府から補助金が出るので申し込みが殺到してる。


こんな感じで元デバッケルフラート教国はラハティカンナス獣人国に変わり、この大陸に四国同盟の国が集結。

後は草原の国と旧ダーリングアストリー帝国があるがどちらも国境を面してる国はお互いのみ。

面倒な国同士で睨(にら)み合いと小競り合いを続けてる。


砂漠と汽水湖の森で四国同盟とは隔離されて海でしか繋がってない。


龍の森と霊峰山の森と汽水湖の森……

3つの原始の森に平和が訪れたのかも。

皆で集まって祝杯をあげないとね。


旧ダーリングアストリー帝国は北と南を汽水湖の森に侵食されて避難民は相当数森の餌食となった。

龍の森から連れて行った恐竜達は上手い具合に増えすぎていた草食魔獣を間引いているとパシーが喜んでいた。

最初は避難民に対して猛威を振るいその後は計画通りに草食魔獣を適度に間引く。

汽水湖の森が広がってるから上手く纏まった。

アーリンドル王国と汽水湖の森の間にある壁は解体されている。

リンタネンキュトラ共和国と汽水湖の森の間の壁も同じように解体されている。

その資材は新ラハティカンナス獣人国へと輸出されて石材として活用。

旧ダーリングアストリー帝国には汽水湖の森を突破する力はない。

巨大な壁はいらないからね。

新ラハティカンナス獣人国では資材が必要という利害が一致。

四国同盟は好景気に沸いている。

資金が元デバッケルフラート教国の財宝ってのが良いね。


アーリンドル王国は好景気で得た資金を使って川の整備。

龍の森の木材を船で運びやすい整備をして世界に届けやすくできれば国が更に潤う。

酪農の土地も大幅に広がるので乳製品は輸入する必要が無くなり逆に輸出出来るようになりそう。

元デバッケルフラート教国の乳製品は主要輸出品目。

その家畜がそのまま手に入れられた。

ノウハウを構築出来るようになるまで時間はかかるだろう。

しかしその未来は明るい。


夏が近づき暑くなり始めた早朝の散歩をしてエイスとフーローとライチの2頭と1羽と一緒に遊びながらパシーとアニーに聞いた話を思い出しながら考えてた。


エイス達は大きくなり魔獣として青年期に入ってる。

特性魔法は皆が習得済み。

作者からのお願いです。


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是非ともよろしくお願いいたします。

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