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ボーナスステージの異世界冒険録  作者: 椰子獅子


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第31話

世界樹が太陽の光を浴びて光合成で魔素を浄化し循環し始めた事でうっすらと見えるようになった。

急に見えるようになった世界樹の説明をアニーが皆にしてる。

昨日の俺が感じた事をアニーも知っていて説明をするが、これは正解がどうかわからないと言われた。

誰かに答えを教えて貰ったわけじゃないから。

世界樹が世界中の汚れた魔素を浄化し循環してる……見たまま感じたままの事。


ハイエルフではない皆には魔素の流れまでは見えないようだが、光合成してる世界樹はうっすら見えるのは俺達ハイエルフと変わらない。


管理者がシステムと言ってたのはこの循環も指しているのだろう。


そのシステムにイタズラしまくる妖精が必要なのか俺にはさっぱりわからないが。


日の出を見終えると住処に帰るのだが、俺は散歩しに行くと言うと皆で散歩する事になった。


今日は龍の岩山の北側の龍の森。

1時間ほど歩いたが小川が多く感じた。

池も多くて龍の岩山の南側よりも木は少ないだろう。

なので普通は歩きやすそうだが、水分が多いのか地面は苔が一杯で足が滑り歩きにくい。

皆で歩くには面白い場所だった。

北側には恐竜は数が少なく、ワイバーン等の龍種も数が少ないので様々な魔獣が住んでる。

鳥類も沢山いる。

ただ世界樹はこちら側には生えてないので魔素はそれほど濃くない。

だから恐竜や龍種が住みづらい場所なのかも。

鹿や山羊等の魔獣も時々見かけた。


皆で堪能したので住処に転移して帰る。


朝食の時間だな。

今日はユーとミーのリクエストでパンケーキ。

俺達……俺とグレタとアニーの大人組はジャムとフルーツたっぷりのパンケーキ。

ユーとミーは生クリームとフルーツたっぷりのパンケーキ。


紅茶も美味しかった。



それから2ヶ月ほどたつと森は少しずつ秋の色に染まりはじめる。

昨日山頂で日の出や日の入りを見てると、龍の森が色づいているのが一目瞭然。

赤、黄色、茶色に色づいて森を彩ってる。


龍の森の中心部は付近も含めて魔素が濃すぎて緑のままだけど。

俺の住処もそのまま。

この時期になると上から見ると魔素の濃い部分が分かりやすくなる。


エイス・フーロー・ライチも大きくなり既に成獣の大きさになった。

中身はまだまだ大人には遠い甘えん坊だが魔法や力は鍛えてるのでかなりの強さに成長してる。

今日の朝の散歩は龍の岩山の北側の森を抜けて草原を歩いてる。

フリスビーを投げるとフーローがブッ飛んで突っ走り空中でキャッチ。

ドッチボールを投げるとエイスがダッシュして空中でキャッチ。

棒を空に向かって投げるとライチが空中でキャッチ。

そうやって朝の散歩の遊び時間を満喫。


馬系魔獣は俺達がくるといつものようにダッシュで逃げ出した。

なので俺はほとんど馬系魔獣を見てない。

望遠魔法でなら見えるので10キロメートル以上は離れてると思う。

アニーの言うとおりめちゃくちゃ恐れられてる。


別に馬系魔獣に興味もないのでどうでも良いが。

負け惜しみではない。


草原の北側の湖の辺りが騒がしくなってきたので、皆で歩いていくとなんか良くわかんない状況に直面した。

10以上の騎馬隊がいくつかいて何かが追いたてられてる状況。

しかし俺が、10キロメートルまで近付くと騎馬隊の騎馬が後退(あとずさ)りして後退していく。

ダッシュしたら慌てふためいて騎馬隊が去って行った。

主の言うことを完全に無視してる。

追いたてられていたヤツに近付くとそれは鹿だった。

龍の岩山の北側に生息する鹿の魔獣。

魔獣は矢が背中と腰に2本刺さっていて俺からも必死に逃げようとしてるが、片足を引きずっていてひょこひょことしか歩けない。

慌てて近寄り手当てする。

矢を引き抜いてから回復魔法をかけて完治させた。

龍の森の王のハイエルフというのが理解できたようでようやく少し落ち着いたので、龍の森の木の枝に付いてた新芽をあげると食べはじめた。

エイス達が鼻をつけたりして鹿を落ち着かせてる。


奴らに話を聞く必要があるな。


逃げ出した奴ら全てを蔦で拘束。

湖に浮かんでいる軍船も全て拘束した。

大騒ぎになってるがハイエルフの拘束から逃れられるはずもない。

俺は空から飛んで行った。


地面に降りたら彼らが騎乗してるのは全てこの草原の魔獣。

草原の魔獣は俺の姿を見ると絶望的な顔になって震えてる。

死んだフリをしてるヤツもいる。

乗っていたヤツらは大騒ぎしていたが俺の姿を見て声を出すのをやめた。

目の前にいるのがハイエルフだと気付いたようだ。

1番大きなスレイプニルに乗って豪華な服を着てるヤツに少し怒りを滲ませながら問いかける。


「俺は龍の森の王。調停者(ハイエルフ)のホープラーだ。お前らはここで何をしてるんだ?」

「いえ、何もしてません。」

「先ほど我が森の鹿の魔獣『アリュカイオン』にお前が射った矢が2本刺さっていた。お前らの部族は龍の森と戦争する決意があると考えて良いんだな?」

「そんな証拠もないのに、一方的な言いがかりだ。」

「貴様は誰に向かって口をきいてるんだ?」


ブチ切れてアイテムボックスから取り出した剣を頭に突き刺して殺害。


「貴様達に言っておく……ハイエルフをなめるなよ。貴様達が考えてる事、目で見た記憶が覗けるんだぞ? 嘘ついてるのもわかってるんだ。罪のない森の生物を一方的に傷付けて無事で帰れるなんてなめてんだろ。」


偉そうな服を着てるヤツの喉に剣を刺す。


「アリュカイオンが何をした。ただ湖で水を飲んでただけだろ。マジでなめるなよ。」

「すみません。坊っちゃんを止められませんでした。」

謝罪してるヤツの頭にも剣を刺して殺害した。

「貴様らいい加減にしろよ。嘘ついてもわかるって言ってんだろ。」

蔦が全員を締め付けはじめ首や身体を引きちぎる。

騎乗魔獣も例外なく殺害していく。


森の怖さを知ってるにも関わらずアリュカイオンを追い詰めて喜んでいた魔獣だからな。

全て逃さない。


もしもアリュカイオンが彼ら部族に対して攻撃して、その反撃で傷付けているなら何も問題なくアリュカイオンを回収して終わる。

むしろそれなら彼らの傷を癒す魔法ぐらいかけてた。


アリュカイオンは水を飲んでただけで矢で射たれて、反撃することもなく逃げているのを追いたてられて、また矢を当てられても必死に森に逃げていただけ。

これを許したら全世界の原始の森の存続に関わってくる。

だからこそのブチ切れモードだ。

今日も龍の森に朝食を食べにきていたアニーに連絡したらエイス達とアリュカイオンの面倒を見てくれる為にこっちに転移してきた。


アニーも驚いてた。

こんなバカ達がまだいたことに。

後をアニーに任せて俺は湖を渡った船ごと全て空中に浮かばせて部族の本拠地に転移した。


移動してきたと同時に全ての死体と軍船を本拠地に叩きつけてから宣戦布告する。

「俺は龍の森の王。調停者(ハイエルフ)のホープラーだ。貴様達の騎乗魔獣部隊が我が森の生物を一方的に傷付けて遊んだ。宣戦布告と見なしこちらは反撃となる攻撃を加える。」


死体や船を運んだ蔦が四方八方に伸びて拘束。

全て騎乗魔獣の半分を殺害。

部族の全戦士を中心に半分の人数を殺害した。

アリュカイオンは俺の助けが間に合って傷付けられただけで済んだので半分だけで許した。


助かったとはいえ傷付けて遊んだ事に変わりはない。


「いいか? ハイエルフは永遠に生きる。龍の森もな。俺達は今日の事は永遠に忘れない。お前達部族が森にした事をな。」


最後に森の怒りを叩きつけてからアリュカイオンのいる所に帰った。

半分で許したとアニーに言ったら……

「ちょうど良いと思うわよ。森の怖さを伝えていく奴らも必要だしね。」

「流石アニー。俺の考えなんかお見通しか。」

「戦士が全滅してるし何日かでその部族は他の部族に吸収されて滅ぼされるしね。部族は消えて恐怖だけは語り継がれていくって?」

「正解。流石に毎日パトロールばかりはつまらないだろう。」

「間違いないわ。流石にめんどいわ。」

アニーと同じようなしかめっ面してから笑いあう。


アリュカイオンは元気になったので龍の森の中まで連れて帰った。

どうも迷い混んで湖まで行ったみたい。

元いた群れの中に帰すと頭を下げてから群れの皆で走って行った。


さ、帰りますか。


俺の散歩の帰りが遅かったので今日の朝食はアニーの手作りらしい。

トーストの上にピザの具をのせてピザ釜で焼いただけの簡単なヤツだと笑ってたが、それでもアニーの料理スキルが高過ぎるせいなのか……絶品料理に早変わりするんだよな。

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