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ボーナスステージの異世界冒険録  作者: 椰子獅子


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第28話

レオンはお礼を言って騎乗して戻って行った。

レオンがオークを収納袋で回収して馬で運べばすぐに終わるし。


俺達冒険者チーム龍の森は食後は30分程休憩してオーク退治を再開させる。


ユーが走ってから飛んで上からロングソードを叩きつける。

それだけでオークを真っ二つにする。

後ろにいたオークが横から攻撃しようと回り込んでユーを視界に入れたぐらいでミーが走り込んでの薙刀で水平斬り。

2匹のオークを上下に分断させる。

俺は後ろにいるオークを弓で連射して仕留めてユーとミーへの援護攻撃。

次々と現れるオーク達に一切の隙を与えない。

ユーは既に立ち上がって後ろから飛び出してくるオークを次々と斬り突き凪払(なぎはら)う。

ミーは薙刀の刃を走らせてオークの手足を斬りつけて首を飛ばし腹に穴を空ける。

倒したオークは俺が転送魔法で引き寄せてから、次々とアイテムボックスに回収していくので足元に転がって邪魔になる事はない。

転がるオークの手足も忘れずに回収。


ドタドタと走るオークがあちこちから溢れでてくる。

ユーとミーの前衛と後衛の俺が作り出す空間を森から出てくるオークが抜けてくる事はほぼないが、元々草原ににいたオークが遠くから遠征してくるので、それも俺の弓で迎え撃ち転送魔法で回収される。


周辺全てのオークを退治し終えるといよいよ森に突入する。


道なんてない雑木林で草原に比べると弓使(アーチャー)いには少し不利な環境だけど矢の軌道も自由自在の魔弓。

くねくね曲がってまるで木を避けながら飛ぶ矢を見ると少し気味が悪いとミーに言われた。

ユーも頷いていたので同意見らしい。

まぁ、俺は気にしてないけど。


森までくると今度はオークのみでなく森林狼も現れ始める。

茶色の毛並みを持つ魔獣で所々に緑色のブチが入ってる迷彩模様。

ブチ柄の模様は個体差がある。

だけど耳と尻尾は全個体が緑色になってる。


体重は50キロ程で魔獣の中では小型の狼となる。

地球では大型犬ぐらいの大きさ。

このジャスビレンドの世界ではスピードで翻弄して集団で狩りをする種族。

瞬間最高時速は100キロメートルを越える。

攻撃は牙と爪。

手足等に噛みついて体勢を崩し敵を倒し獲物を得る。


人間が相手だとマントや衣服の端等も引っ張って体勢を崩させる。

剣の鞘も狙われる。


オークと連携する群れもいるし、跳躍力は身長が3メートル程あるオークを飛び越えて襲ってくるので連携されるとかなり厄介だ。

とはいえこのメンバーで不覚をとる事はない。


オークの影から襲ってくる森林狼に手応えを感じて笑顔になる双子。

俺は索敵魔法で警戒しているのでこっちから先制攻撃している。

オークが壁役となって森林狼を隠しているが隙間から矢を変化させて当てるので意味はない。

むしろ森林狼の動きが隠れるために遅く動いているので当てやすいぐらい。


オークは肉が売れる。

オークの皮も丁寧に加工すれば売り物になるが、鮮度の問題もあるのでなかなかは引き取ってもらえない。

そこにいる職人の数次第になる。


森林狼は牙と毛皮。

毛皮は天然の迷彩柄だし加工もやりやすいらしくそこそこの値段で引き取ってもらえる。

毛皮のマントやコートだけでなく、テントや馬車のカバー等々引き取り先も多くて加工品の数も多い。


そんな事を考えながらも迫ってくるオークや森林狼を次々と弓で射る。

かなりの敵を倒してユーとミーが肩で息し始めた頃には長々と続いていた襲撃がようやく終わった。


ユーはようやく終わった襲撃で疲れ果ててロングソードを地面に突き立てると大の字に寝っ転がってる。

ミーも同じように薙刀を投げ出すと大の字になって寝てハァハァと息を整えようとしてる。


俺は退治し終えた魔獣達をアイテムボックスに放り込んで、双子に近付いてアイテムボックスからグレープジュースを取り出して双子に渡した。

2人は上半身を起こしてジュースを受けとると凄い勢いで飲み干したので、今度は大きなグラスに入っているグレープジュースを渡す。

次は味わって飲む双子。

飲み方もシンクロしてる。

俺はさっぱりした飲み物が飲みたくなって、デカいグラスに入った麦茶を一気に飲み干した。


今日はここら辺で終了かな。


双子もかなり疲れてるみたいだし、みんなを引き連れてレオンに帰る挨拶をした。

雑談していたらレオン達も草原のオークが一掃できたのでそろそろ帰る準備中。

騎士団と同行していた冒険者チームとも挨拶を交わしてから龍の森へ帰った。


翌日は朝の日課の散歩を終え住処に帰ってきたら、グレタとアニーがやってきてた。

今日も朝御飯はここで食べるつもりらしい。

正直嬉しいので少し奮発してしまう。

今日の朝御飯は和風。

ご飯と味噌汁と一夜干しのアジ。

キュウリと茄子の浅漬け。

と、最後に『生卵』

生卵を食べる文化は凄い珍しいらしくてアニーも初めてらしい。

卵かけご飯に醤油をちょっぴり垂らしてかっこむ。

ユーとミーの双子がハマってた。

始めの頃の双子はお粥ばかり食べてたので米に対して異常なまでに反応する。

とはいっても龍の森近辺では米を食べる習慣もないし……そもそもお米がこの辺まで流通してない。

お箸の使い方からして、どうもはじめましてのグレタが悪戦苦闘してたが、味は良かったらしくアジの干物と卵かけご飯の相性が最高だと絶賛している。

食後はモフモフと戯れてスライムの池で魔力を流してジャリストンの町に帰った。

グレタもスライムが飼いたいらしい。

アニーから聞いたスライム枕の利便性が凄いと言ってた。

魔力のみで最高の枕が手に入るんだから。

コスパも最高だろう。

エイス、フーロー、ライチの3匹とモフモフと戯れる事も忘れずに堪能してから帰った。


今日の午前中はリッチさんがやってきて双子に稽古をつける日。

俺と交代交代で稽古。

ユーのロングソードは長さと重さを利用してロングソードを振り回すように動かした時に、重心をぶれさせない為の足の位置等の体重移動を指導する。


ミーの薙刀は模擬戦として産み出したウッドゴーレムを使って指導。

先程リッチさんはスケルトンを使って指導してた事の復習する。

身長3メートルぐらいのオーク型に150センチ位の長さの棍棒を使ってたな。

最小限の動きで棍棒をかわしたり、薙刀を使って敵の攻撃を逸らせたりという動きを反復練習。

俺は敵の足を薙刀の刃で斬りつけたり、逆に石突きを使って敵の膝や足の甲を払ったり叩いたり突いたりして、如何に敵の体勢を崩し無効化して自分の攻撃に繋げていくかを指導する。


相変わらず覇王の血統。

スポンジの如く吸収。

どちらも(ことごと)く吸収して会得していってる。


双子に疲れが見え始めたので今日の指導は終了。

4人でハーブティーを飲みながら雑談。

お茶請けはバターの効いたクッキー。

リッチって見た目はボロいローブにオーラを纏ったスケルトンで、どうやって消化してるのかと前から聞きたかった事を聞いてみたけど……リッチさんもよくわかんないらしい。

でもトイレには行くことがないので……完全に消化してるのか異空間に飛ばされてるのかどっちかなんじゃないかという話になった。

舌はないのに味覚はちゃんと感じてる。

味や温度の違いもわかるようだ。


唾液は出ないが丸のみしないで噛んで食べてるし不思議だな。

リッチさんとの雑談を終えると俺達はジャリストンにいく。

今日はジャリストンの冒険者ギルドに昨日の森林狼とオークを売却する。

レオンがバーキットではオークがかなりダブついていて既に冒険者ギルドでは売り捌けない量に近付いていると言われた。

他の大陸からオークの皮を処理できる職人を呼び寄せてる最中。

俺が渡した収納袋は時間停止機能があると説明していたらめっちゃ喜んでいた。

既にバーキットではオークの皮を処理する職人の限界を越えつつあったみたいだし。


それをグレタに言ったらジャリストンにはまだまだ職人の余裕があるので、是非うちに売ってくれないかと打診された。

なので今日の午前中の訓練後は空いてるので午後に行くと朝食の時に既に伝えてある。

俺・ユー・ミー・エイス・フーロー・ライチの全員でジャリストンに転移魔法で移動する。

リッチさんはこのまま龍の森を散歩にいくようだ。

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