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ボーナスステージの異世界冒険録  作者: 椰子獅子


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第27話

グレタとアニーとの雑談を楽しんでるとユーとミーの双子も起きてこちらにやってきた。


俺とグレタとアニーとユーとミーの5人でそのまま朝食に。

グレタが初めて見たエイスとフーローとライチの3匹を見て大興奮。

凄い勢いの早食いで朝食を済ませると3匹のモフモフを堪能してる。

グレタもモフモフスキーだなぁ。

とろけそうな笑顔でモフモフしてる。

エイス達も人懐っこい性格なので、グレタに甘えてくるのでより可愛いんだよな。

そこに素早く食べ終えたアニーとユーとミーの双子も参戦してくる。

ユーも美少年と言って差し支えないし、ミーも間違いなく美少女だ。

アニーはたゆんたゆんのハイエルフ。


ただただこの光景が美しい。


めちゃくちゃ美しい集団が出来上がってる。

俺もハイエルフでよかったわ。

ここに混じって違和感ないから。

しばらくすると仕事が始まる時間が迫ってきたアニーとグレタがジャリストンに戻った。

アニーはジャリストンでグレタのフォローがあるようだ。


「ユーとミーは今日はどうする?」

「「バーキットのレオンに会いたい!」」

「ん? なんか約束してた?」

「違うよ。レオンがバーキットは少し町の外に出るだけで魔獣がうようよいるんだって」

「それで暇な時にでも私達に魔獣退治を手伝って欲しいって言ってたの」

「そういや、レオンが冒険者の数が減って魔獣退治が追い付かなくてバーキット騎士団を出してるって言ってたな」

「「うん。だから今日は冒険者活動パート2!!」」

「それは楽しそうだな。」

あれからバーキットには何度か模擬戦をするために遊びに行ってる。

そこそこ打ち解けてきたがまだ呼び捨てで呼び合うほどまでは行ってない。


今日はペット達も連れて冒険者活動でもしますかね。


バーキット周辺は魔獣と言ってもオークと森林狼という、初心者を卒業してる冒険者ならなんとかなるレベルのモンスターしかいない。

だけど魔獣があまりにも多過ぎて集団戦の波状攻撃を仕掛けてくるので、低レベルしかいない冒険者チームだと数の暴力にやられてしまうらしい。

なのでレオンは正騎士団でいくつかのの冒険者グループをサポートしてるようだ。


「では冒険者チーム『龍の森』出発します!」

「「ラジャー!」」


右手を右の眉につける敬礼は俺が双子に仕込んだ。

反省はするが後悔はしていない。

エイスとフーローは双子の後ろでお座りしてる。

ライチは定位置の俺の頭の上に。


敬礼したままバーキットの町郊外まで転移魔法で移動する。

正規の冒険者じゃないので他の冒険者チームや正騎士団の邪魔をしないように活動する必要がある訳あり冒険者チームだし。


周囲を見渡すといくつかの冒険者チームが活動している。

レオンと正騎士団も出てるのがわかる。

領主の仕事の合間を見つけて訓練や魔獣狩りサポートをしてるんだろう。


索敵魔法を薄く広げて探索したが危機に(おちい)っているチームはいないようだ。


なるべく冒険者チームの邪魔をしないように少し離れたところにある森まで行く。

森と言っても原始の森ではなく普通の森。

この森からオークが草原に溢れているとレオンが言ってたので、ここら辺のオークを殲滅してみる。

そういや騎士団団長が小型のオークがチラチラ出てきてるので、もしかしたらスタンピードの可能性もあるから俺達には手伝ってもらいたいとも言ってたな。


エイス達は殲滅戦には参加しない。

力がなくてまだ戦力にはなれない。

あと3ヶ月ぐらいすればこのレベルの魔獣なら何とでもなるんだけど。

スラリンは愛玩動物枠なのでウエストポーチ内で寝てる。

ここのフィールドは草原なのでアイテムボックスから魔弓を取り出して装備。


この魔弓はエルフ御用達みたいな弓で、有り余る魔力を使って矢を具現化して飛ばす弓。

魔法で言うと『アイアンアロー』だな。

鉄製の尖った棒を飛ばす魔弓。

ただ……込める魔力によって電柱ぐらいの大きさの棒も飛ばせる。

この魔弓は『廉価版』と『別注版』がある。

廉価版は弓の手で持つハンドルの上部に大きな魔石が埋め込んであり、そこで蓄えられた魔力を一定量使用して直径2ミリ長さ30センチの鉄の棒を飛ばす。

射出した鉄の棒の軌道を少し曲げて変化させる事は可能だが、棒の長さや直径や速度を変えることは出来ない。


別注版は自分の魔力で好きなように変化させられる。

速度、軌道、長さ、太さ、材質すら魔力で変化させられる。


廉価版は魔法が苦手、もしくは魔法が得意ではない人や僅かな量しか魔力を持たない人専用。

魔石に込められた魔力がなくなるまで矢が飛ばせる。

矢を持ち歩く必要がないので、猟師が狩りで使用してる事が多い。


逆に別注版はエルフ御用達みたいな弓。

弓の弦すら魔力で張られてるので重さもほぼないって位に軽く力の弱いエルフ専用と呼ばれてる。


そんなエルフ専用の弓をハイエルフが使用するとエグいまでの高威力の兵器に早変わり。

直径1メートル長さ40メートルの鉄柱を大型軍船にブチ当てて沈める事も簡単にできる。

軍隊の密集する場所に雨のように細かい矢を大量に降らせれば全滅すら簡単。

戦略兵器レベルの武器になる。


まぁ、久しぶりの弓でも練習しますかね。


この弓は過去の輪廻転生の時に手に入れた弓なので、このジャスビレンドの世界にあるのかどうかわからない弓。

俺のアイテムボックスには複数入ってる。

どこかのダンジョンのドロップ品なんだと思うがハッキリ覚えてない。


ユーとミーは収納袋から自分の武器を取り出して突入していく。

ユーはロングソード、ミーは薙刀。

俺は後衛職の弓らしくユーとミーの武器の攻撃範囲を越えた所にいるオークを中心に狙っていく。

俺の周囲ではエイスとフーローとライチが遊び回っているので彼らの近くにやってくる魔獣も狙う。


三人で仕留めたオークは俺が転送魔法でアイテムボックス送りにした。

運ぶのも面倒な位に沢山いるからな。

ユーとミーも次々とやってくるオークの集団に嬉々として突っ込む。


俺は矢を途中で複数に分裂させたりしてるので、そこまで忙しくはないが次々と魔力の矢を飛ばす。


騎士団団長にスタンピードの可能性があると言われていたけど、霊峰山の森で見た異常種オークまでは小さくないのでまだスタンピードまではいってない。

三人で暴れまわったのでここら辺はオークの空白地帯となった。


余裕ができたので昼食タイム。

今日はハンバーガーにした。

ハンバーガーとフライドポテトとコーラ。

最高のジャンクセット。

エイス達にはそれぞれが好きな生肉を与える。

ライチは小さくちぎってある生肉を用意。


みんなで和気藹々(わきあいあい)と食べてると俺達の気配を感じてたレオンが騎乗して駆け寄ってきた。

何か急ぎの用があるんだろう。

俺達を確認してから下馬して話しかけてきた。

「ホープラー様、お久しぶりです。勝手な話で申し訳ないのですが、オークを転送魔法で移動していただけないでしょうか? 想定よりもオークが多かったのは良かったのですが、収納袋の限界を越えてしまいまして、この量を今から運ぶとなると……」

「それならこの収納袋をあげるよ。俺の手作りだけどオーク2000ぐらいはいけるから。」

「え? そんな国宝級の収納袋は流石にいただけないのですが……」

「じゃあ、今度遊びに行くまで貸しててあげるよ。」

「えっ……わかりました。」


俺がアイテムボックスから取り出した収納袋を渡すと始めは恐縮していたが、借りる事ならと自身のもつ収納袋から紙を出して手書きで収納袋借用書を作り渡してきた。


レオンは信頼できるので返してもらわないで貸しっぱにする予定。

何かと必要な場面があるし。


利子としてバーキット産の海産物でももらえば良いだろうと考えてる。

バーキットは貝類が豊富でここに港町を作った理由も、大型船が入りやすい入り江の形をしていて周辺の岩場は貝類の宝庫になってるとレオンは自慢してたし。

ぜひ自慢の貝類をもらおう。


トルベッケトラース通商衛星国は信用には値しないと考えてるが……レオンは信頼できると思ってる。

俺から借りた収納袋は誰にも渡す事なく自分で使用して俺に手渡しでいつでも返却できるように考えてるだろう。

騎士団団長とか絶対に信用できる相手にだけは貸すかも知れないが。


悪用して金儲けとかには正反対にいるヤツ。

作者からのお願いです。


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