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ボーナスステージの異世界冒険録  作者: 椰子獅子


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第19話

・・・ユー視点継続・・・


起きたら……ゴシュジンサマに連れられてきた事ある町だった。

怖くてミーと二人でホープラーさんにしがみつく。

コジインとかシセツとかよく分からない話を門番さんとホープラーさんが話してた。

終わったらホープラーさんから言われた。


「君達は僕の家族になった。僕がお兄さんでユーが弟。ミーは妹。」

「「家族!!」」

「そう家族。」

嬉しい!

僕はミーを見て

「妹!」

ミーも僕を見て

「弟!」

嬉しくなってお兄さんのズボンから手を離すとお兄さんが僕とミーを肩に担いで座らせてくれた。

目線が上がる。

見たことない町の景色に楽しくなる。


ミーと二人でお兄さんの頭にしがみつく。

周囲の目線が……

前に来たときは手錠してて馬車の中から見てた。

人達はゴミを見るような目をしてた。

今は珍しい物を見てる目。

怖い目じゃないからホッとする。

ミーもホッとしてた。


それから先はよく分からない。

怖くて震えてお兄さんにしがみついてた。

まわりから何度も何度も怒鳴られて……

外に連れ出された時は目をぎゅって瞑(つむ)ってた。

でもお兄さんは変わらない。

ポカポカしてる。

おそるおそる目を開けたら、お兄さんだけがニコニコしてる。

まわりにいる人達はみんな怒ってる。

ミーと目があって少し手を緩めるとお兄さんに地面に下ろされた。


なんか空気が変わった。

あれだけ怒ってた人達が真っ青な顔して震えてる。

お兄さんだけが変わらない。

僕とミーはお兄さんのズボンをぎゅって握ったままキョロキョロしてた。

大声出して怒ってたみんなが震えてるから。

ゴシュジンサマに殴られたり蹴られたりしてる時に僕とミーがしてる顔をみんなして震えてる。

ゴシュジンサマよりも大きくて怖い人も沢山いるのにみんなプルプル震えてる。

変な感じ。


急にみんな動き出したと思ったら、怒鳴ってた人達はみんな座って地面に頭をつけてる。

僕とミーがゴシュジンサマに怒られた後に何度も謝って頭をつけてた。

まわりのみんなが同じ事をしてるので怖くなって震えてくる。


キンキラで豪華な服を着た人達が来てお兄さんに謝ったが、その人の顔を見て凄く怖くてお兄さんの足にしがみついてた。

ミーがウウッて泣き始めてる。


豪華な服を着た人を僕もミーも覚えてる。

船からパパママと4人で降ろされた。

船を降りたら豪華な服を着た人が汚いと言って笑いなからパパを棒で叩いた。

豪華な服の人と笑いながら話していた人が新しいゴシュジンサマになった。


船を降りてから何日か歩いて移動して、パパとママが魔物と戦って大怪我した。

ゴシュジンサマが、

「あーあ、もったいねぇ、もうダメだなぁこりゃ。」

と言ってパパママを剣で刺した。

豪華な服を着た人も笑いながら剣で何度も刺してる。

他の人はパパママが倒した魔物をこりゃ儲かったと笑いながら分解してた。

僕は泣いてるミーを抱き締めながら蹴られてた。


豪華な服を着た人の大きな家に入りみんなで馬車に乗って森まで行った。


怖い!

グーって泣くのを我慢しながらお兄さんにしがみつく。

怖い怖い怖い怖い。


泣きながら震えて全力でしがみつく僕とミーを見てお兄さんが豪華な服の人に怒る。

「おいおいおい、どうなってんだ。お前の顔を見た弟達が泣いてるだろ!」

「お、弟さんですか……」

「どうしてなんだよ。ちっ、もういい、帰れ!」

「すみません。よくわかりません。」

「嘘つけ! もういい! 早く離れろ! さっさと帰れ!!」

最後にお兄さんが大きな声を出すと豪華な服を着た人達が小走りで離れていった。


「ほら、汚いオッサンは離れたよ。もう大丈夫だ。」

お兄さんに優しく頭を撫でられると少し落ち着く。

でもまだ震えが止まらなくて、お兄さんの足にしがみついてた。

ミーが泣き止まないのでお兄さんがとうとうキレた。


「うるせぇうるせぇ、クソ冒険者ども。そんなに罰が欲しいならくれてやる。」


それから凄かった。

お兄さんが軽く手を振るだけで町中に蔦がびっしりと生えてきて、道も建物も全部蔦まみれ。

まわりにいた人達も蔦に絡まれてうごけない。

最後に僕とミーの2人を抱えると、空に浮かび上がって僕達が今いた場所まで蔦まみれになっていた。

町にいた人達が変な格好で蔦に絡まってる。


「見てみ、さっきまで怒鳴ってたヤツラの無様な格好。あれだけ威張ってたのにねぇ。あいつらは念入りに縛っとこ。ププっ。」

大きな剣を持って怒鳴ってた4人は、更に蔦で念入りにグルグル巻きになってる。


ミーと2人で目を合わせて……笑った。

楽しい!

お兄さんも笑ってる。


「うん……良い笑顔だ。やっぱり子供は笑顔じゃないとな。」


それから空を飛んで森にいった。

ゴシュジンサマはもういない。

お兄さんは笑いながらゴシュジンサマは二度と現れない、僕がユーとミーを絶対に守るし、2人とも戦えるように強くしてあげると言ってくれた。


森にきてよかった……パパママありがとう。



お兄さんは変なハイエルフ。

時々ワケわかんない事を言って悶えてる。

でも僕はそんなお兄さんが大好き。

ミーと一緒に幸せにしてくれたから。

ミーもお兄さんが大好き。

ユーと一緒に幸せにしてくれたからって。


パパとママのおかげで僕達は今幸せです。




・・・ユー視点終了・・・




なんか……何の生き物が飼えるのかと悩んで悶えていたら、ユーとミーに生暖かい目で見られてた。


ちょっとショック。


ユーとミーの2人の顔を見ていて思い出した事がある。


ユーとミーの過去の話を聞いた後にアニーとの雑談での言葉だ。


「私は人間達の奴隷という制度がキライ。奴隷を売り買いして金儲けしてるヤツラはぶっ飛ばしたくなる程にムカつく。この私の目の前を奴隷を運んだ商人が通るだけで殺意が湧く。よく分からないんだけど、その殺意は何千年も変わらない。」


「はじめはどこかの道の木の上から見てた。人間が人間を叩いてた。馬じゃない……人が人を鞭で叩いてたの。ムカってして鞭を取り上げてへし折ってたわ。」


「それで奴隷達を引き連れて森に入ったら奴隷達の身体から白い煙がでてる。奴隷を縛り付けていた紋章が消えたのよ。私は確信した『森は奴隷を認めてない』と。」


「それから世界中のハイエルフとドラゴンの知り合いに確認してもらったけど、全世界のどこの原始の森でも奴隷紋は全て消える。森は奴隷制度を認めてないと世界中の国に認めさせるのは少し苦労したけど、認めない国には私が直接乗り込んで認めさせたのよ。」


「ホープラーにもお願いするね。森にやってきた奴隷は全て森が保護する。もし認めない国や組織は断罪する。私に言ってくれたら手伝うわよもちろん。」


という友達(アニー)からのお願いだった。


これは人に限った話ではなく、魔獣や獣も隷属の首輪等で無理矢理テイムされてるパターンがあるとアニーが言ってた。

これなら俺が奪い取っても誰にも文句がでないナイスアイデアかも。


もしかしたらユーとミーの兄弟が出来るかも知れないけど、モフモフのペットができて幸せなモフモフ生活がくるかも!


撫でられてたスラリンが激しくプルプルし始めたけど……嫉妬しなくて大丈夫。

君を一生手放す事なんかないから。

話し掛けながら優しく撫でると落ち着く。

スラリンに少し小さくなってもらって、スラリン専用ウエストポーチに入れる。

スラリンを運びやすくする為だけに製造した。

ユーのスラゴン専用とミーのスラミー専用のウエストバックも一緒に作って双子にプレゼントした。

彼らはウエストポーチ型収容袋があるので、背中側にスライムの居場所の袋を取り付けてある。


彼らが喜んでくれたのでプレゼントした甲斐があった。


双子とスライム達を連れて移動する。

場所は龍の森の南東にあるトルベッケトラース通商衛星国の国境の町。


俺が蔦で埋め尽くして以来だな。

あそこには用があるのを忘れてたし。

双子が顔を見ただけで怯えてた領主がまだいるかわからないし、双子の両親を含めて奴隷を移動させた港の施設があるかもわからない。

何しろ6年ぐらいたってるからな。


友達(アニー)にも頼まれてる。


違法な奴隷売買の現場を確認する必要がある。

ユーとミーのトラウマをなくすためにも。


俺も奴隷制度はキライ。

輪廻転生の全てで奴隷制度と戦ってきた。

アニーと似てる。

奴隷が叩かれてるところを見ただけで殺意が湧く。

作者からのお願いです。


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是非ともよろしくお願いいたします。

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