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平凡少年とダンジョン旅  作者: 七星北斗
3/6

1 旅路

 村を出て一時間が過ぎた。


 隣を歩くシルは無言でやたらと僕の右手ばかりを直視する。


 僕は耐えきれずシルに何で僕の右手をそんなに見るのか問いただす。


 シルは無言で左手を差し出す。


 手を繋ぎたいならはっきり言えば良いのに。


 僕はシルと手を繋いだ。


 シルは心なしか機嫌が良さそうだ、顔が少し赤い。


 気付かれないように少し後ろを歩く双子は手を繋ぐ兄を見て殺気を放つ。


 ラクスは身震いがして後ろを振り向く。


 しかし誰もいない?


 シルはラクスを気遣うように、相変わらず無表情で問う。


「ラクスどうしたの?」


 僕は身震いがした事を話すと。


 シルは一瞬表情を変える。


「気のせいだよ」


 と言って、シルは何故か歩くスピードを上げる。


 双子は…


「ヤバッ気付かれたかも?」


 双子も合わせてスピードを上げる。


 シルが止まる。


「僕はどうしたの?」


 と問いかける。


 シルは指を差し。


 魔獣がいることを教えてくれた。


 レベル2魔獣ウルフの群れが百メートル先にいる。


 風下に隠れ群れが去るのを待つ。


 僕のレベルは一、シルのレベルは三。


 ウルフの群れを相手をするのは今の僕らでは無理だ。


 無事に群れは通りすぎ、ホッとする。


 それから二時間歩き。


 川を見つけ近くにテントを張り、ここで野宿する事にした。

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