最終話 最終結論 ラスロが選んだその相手は、そのハーレムは……!! ~END~
客席から祝福を浴びるアリナ!
真っ先に俺の方へ走ってやってきた。
「ラスロ! 勝ったわ! 勝ちました!!」
「お、おう、ご苦労、まさかあんな方法とは」
「反省したんです、あの時、私はどうするべきだったか」
……確かにあの光の鞭は、
俺がマグマへ落ちようとしたとき、
助けようとして俺の身体をかすめた光の縄と同じだった。
「つまりは」「魔王を攻撃しつつラスロを助けるべきだった、もう、もうあんなことは」
「気持ちは、想いは伝わったよ」「それじゃあ」「でも、この結果と俺の結論は、また別かな」
「そ、そんな」「そして俺の最終結論は決まった、俺が誰を選ぶか、どのみんなを選ぶか、をだ」
俺は陛下に一礼して、
庭の真ん中に立つ、そして見回す。
「アリナ、ヨラン、ミオス、ネリィ、みんなもみんな辛かったと思う、
俺が死んだとなってから、そして十年経って帰って来てから、本当にずっと、
ずっと辛かったと思う、自責の念でも……それはわかっている、みんな悪くない、そう俺は断言する」
もし旧ハーレムに罪があるのであれば、
これで一旦、区切りにしても良いとは思う、
もちろん、まったく引っかかりが無くなった訳ではないが。
「ミオス、ロズリ、ナタリ、ハミィ、みんな俺のために、
十二年かけて戻ってきたのにハーレムが崩壊してしまっていて、
慌てて代わりにハーレムになってくれたのに、こんなことになってしまって済まない、謝るよ」
頭を下げる……うん、本当ならば、
彼女達が一番、正式なハーレムと言えなくもない、
なにより半年間、一緒に魔界で戦って絆は確かなものになった。
「アスト、ナルガ、リムリア、カミラ、約束ではみんな俺を貰うはずだったよな、
にもかかわらず、ここまで付き合わせてしまって本当に申し訳ない、みんな感謝だ、
だからこそ、俺は最大限、その気持ちに応えないと、俺も誠意を見せないといけない」
ドリアードからソウダソウダとか声が聞こえてくるな、
色々な条件というか約束が積み重なったままの状況だから、
その清算は時間がかかってでも、きちんと全て支払わなければならない。
「マンヌ、ルキア、ララル、アイン、みんなの事も忘れていないよ、
君たちが子供だからって決して軽く見たり、甘く見たりはしていない、
なぜならたとえ幼くても、俺への気持ちが正真正銘、本物だって、わかっているから」
ここまでの言葉で、
俺の目の前のアリナ以外に、
ミオス、アスト、マンヌも集まってきてくれた。
「じゃあ、結論が出たのね」「お聞かせください」
「さあ、決めてもらいましょう」「どうぞ、お気持ちを」
「陛下も聞いて下さい」「うむ、これからの言葉が、ラスロの最終決定じゃ」
静まり返る場内、
いやバックスタンドから赤ん坊の声がするな、
まあいいや、罪の無い一般王都民なんだろうから……
「俺は、俺はここに宣言する、俺が選ぶのは、選んだ相手、それは!!!」
緊張する、
しかしこれは、
この結論は最初から決まっていたようなものだ!!
(一体のドリアードが『ハヤクイエ』って言ってナルガに尻尾でしばかれている)
うん、言おう。
「俺の結婚相手は、みんなだ! アリナ、ヨラン、エミリ、ネリィ、
ミオス、ロズリ、ナタリ、ハミィ、アスト、ナルガ、リムリア、カミラ、
マンヌ、ルキア、ララル、アイン、みんな、みーんなまとめて、全員、俺の、ハーレムだあああああ!!!!!」
騒然とする客席、
そう、俺は誰かを選ぶのではなく、
旧ハーレムと新ハーレムと魔物ハーレムと子供ハーレムを、選んだのであった。
――そして後日。
「ラスロおはよう」「ああ、おはようアリナ」
「おはようですラスロ様」「うん、おはようミオス」
「ふふ、私の寝心地はどうだった?」「アスト、いつも通り良かったよ」
結局みんなで住む事になったアスト城、
ちょっと増築したが俺とハーレム十六名、
みんな快適に過ごしている、そしてマンヌが入ってきた。
「おはようございます、朝食の準備が出来ました」
「偉いねマンヌちゃん」「勇者ラスロ様の、妻ですから」
「さすが正妻、って正妻が四人も居るけど」「私は受け入れるわ」「私もです」「私は人間は気にしないわ」
そもそも俺が新旧ハーレムが最初に揃ったとき、
俺は思った『これは、まとめれば良い』と、まさにそれだ、
全て受け入れる、皆を正妻側室にしてしまえば、それで全て収まる。
(丸くとは言えないが)
しかしこれで沢山の子供が出来れば、
また何十年後かに封印が必要になったとき、
子供達が、そしてその先は馬子たちが解決してくれるだろう。
(ハーレムは崩壊し、そして大幅に大きくなって帰ってきた)
これがあの十二年の成果か……。
「みんな、この先、ずっとずっと、幸せになろう」
「はいラスロ」「ラスロ様、幸せです」「貰うものは貰うわ」「あと四年、お待ち下さい」
「さあ、みんなが待っているわ、ラスロ」「ああ、ハーレム全員で、朝食だ!!」
こうして奇跡の生還を果たした勇者は、
十六名のハーレムに囲まれて幸せに暮らしましたとさ、
メデタシメデタシ。
~END~




