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ハーレム崩壊、十二年後  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
最終章 そして勇者の最終結論、この選択は決して、後悔はしない……はず。

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第228話 魔物対人間 その結末に、立っていた勝者は。

「えっ、ええっ?!」

「うそ、な、なんでっ」

「残念ですが、こういうことです」


 真っ黒な煙に包まれたリムリア、カミラ、そしてナタリ。


「そこまで、三者失格!!」


 煙幕弾による自爆扱い、

 本物の魔法爆弾に仮定すれば、

 もろとも爆死する状況、まったく無茶しやがる。


(でもこれ、相手がアストやカミラなら防がれていただろう)


 というかもしこれが本当の闘いだとしたら、

 ナタリの無駄死にとなる可能性が非常に高いのだが、

 これはあくまで殺し合わない決闘、模擬戦であり、実際の致命傷を負わせるのは逆に反則となる。


「そうきたか、逆に稽古とかあまりしない、実践ばかりの魔物に対する隙を突いた感じか」

「ラスロよ、だとしてもなぜナタリは」「陛下、これ勝ったハーレムが俺と結婚する訳では無いのです」

「つまりは印象、心象か」「はい、もちろんチームを、新ハーレムを勝たせるためのチームプレイではあるのですが」


 ここまでしなきゃ、いかに国の暗部といえど、

 魔王クラスの魔物ふたりを倒すことなんてできない、

 自分が負けになったとしても十分にプラスというか、上出来過ぎだ。


(おっと、今度はナルガが怒った!)


「許さないわさ!!」


 うおっ、ネリィハミィアインの魔法一族に突っ込んで行った!

 剣で魔法を弾く、闇魔法を斬り裂いて、あっというまに剣の平らな部分で……!!


「あんッ!」「ひゃぁ!!」「うぐっ!!!」


 あーあ、弾かれて場外へ。


「そこまで、三者失格!」


 魔法ごと弾く剣技すげえな、

 ていうかこれで盛り返した魔物組、

 そこへエミリとララルが弓矢を撃つも……!!


「ふんっ!!」


 しっぽで簡単に弾き落とした、

 あれが一本でもまともに当たれば勝負アリになるのだが、

 そんな疑いすらまったくさせないよう、完璧に防いでしまっている。


「油断してるわね」


 そのアストの声とともに、

 地面から木の根が出てエミリとララルを捕まえた!


「そ、そんな」「お母様!!」


 根の先が、ふたりの喉元で止まる。


「そこまで、二者失格!」


 これで子供ハーレム全滅か、

 残るは旧ハーレムのアリナ、ヨラン、

 新ハーレムのミオス、ロズリ、魔物ハーレムのアスト、ナルガ。


(魔物対人間で行けば、一番面白い構図だな)


 いやはや台本があったなら大したもんだ、

 王宮騎士団の連中もヨラン、ロズリがナルガと対峙しているのを楽しんでいる、

 熱狂しているのも居るな、教会の連中も聖女vsアストで盛り上がっている、いよいよクライマックスへ。


「ラスロよ、この気配はまさか」

「ええ、アリナもミオスもアストへ、ヨランもロズリもナルガへ、一斉に」

「では決着が」「少なくともふたり、いや二体、いやいや二者が残って決勝戦かと」


 光魔法組からひとり、

 剣士組からひとりがそれぞれ残るだろう、

 見た目は魔物vs人間ふたりの構図が二組、みんな動きが止まっているが、さあ……!!


(……動く!!)


「はぁーーーっ!」


 ミオスが光魔法に包まれてアストへ突っ込む!


「「でやああああ!!」」


 ヨランとロズリも、

 二人掛かりでナルガへ突っ込む!


「良いわ、来なさい」

「動きが見え見えだわさ」


 余裕の声と表情のアストとナルガ、

 しかし、次の瞬間、驚くべき光景が広がっていた!


「えっ、ええっ、ま、まさか、そんな?!?!」


 二か所同時に見ているとよくわかった、

 まずミオスがアストに真っ直ぐに突っ込んで、

 そこへ来る攻撃をアリナが光魔法で包み、ミオス自信を光の弾として攻撃させた!


(相討ち上等だ!)


 そしてもう一方、

 ヨランとロズリがナルガに挟み撃ちに行き、

 完璧に防がれている頭上に光魔法の鞭が、手にしているのをたどると……アリナだ。


(つまり、目の前のミオスを護りつつ、斜め前のナルガを攻撃していた!!)


 その結果……!!


「そこまでっ、勝者、アリナ!!!」


 最後に立っていたのは、

 旧ハーレムの正妻、アリナただ一人だった!!


(……ふう、そうなったか)


 こうなった以上、

 俺もこの場で、決断しなきゃな。


「陛下」「決まったか」「……決めます、今、ここで」


 次回、ラスロの最終結論へ。

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