第226話 ハーレム大戦争 このバトルの勝者と、俺は結ばれる……のか?!
翌日、日が十分に上がった頃、
アスト城の広い庭でいよいよ集団決闘が行われる、
俺のハーレム四つが、それぞれプライドと俺への愛を賭けて、戦うらしい。
(国王陛下が開会宣言みたいなのをするとか)
いかにも一番の貴賓席っぽい所で、
立ち上がってどっかから湧いて出た観客に、
威厳満ち溢れた表情で宣言する、俺? その隣に居ます。
「只今より、このラスロへの愛を証明するための戦いが始まる、
それを皆で見届けようではないか、くれぐれも客席に怪我の無いようにな!」
ドリアード達が突貫で造ったとはいえ、
俺や陛下が居るスタンドはしっかり屋根が覆われている、
そして両脇は騎士団員や教会関係者、国教の方ね、反対側は普通の住民だ。
(ドリアードがなんか無料だって宣伝して回ったらしい)
いつもは人間に親切にする一方なので、
それに暗射している人たちとか集まっているっぽい、
あとサイドスタンドという言い方で良いのか、左右に戦うメンバーの家族や関係者が。
(アルラウネとかサキュバスとかも来てるが良いのか)
まあ魔物とはいえ俺の顔なじみ中心だが、
何気に多いのがヴァンパイア・カミラの部下?
長時間の日中でも平気な様に大きい帽子や日傘を用意している。
「ではラスロ」「あっはい」
呼び込まなきゃな。
「まずはアリナ、ヨラン、エミリ、ネリィ、入場!」
旧ハーレムがお城(王城)の方向からやってきた、
本気の戦闘スタイルだ、懐かしい、というかこれって、
俺が魔界に道連れにされた時の装備だよな、新調されてはいるが。
「ラスロ、勝つから待っててね」
「今日勝てば、これまでの敗北は払しょくされる」
「勝ったら抱きしめさせてね」「姪っ子と娘はお尻ペンペンデスゥゥゥウリイイイイィィィーーー……」
なんだあのネリィの気合いは、
今まで見た中で一番不気味で怖いな。
「続いてミオス、ロズリ、ナタリ、ハミィ、入場!」
おお、俺達の居る屋根付きスタンドの後ろからやってきた!
そして並ぶ、魔界で半年間、一緒に戦ったときの装備だ、本気だな。
「ラスロ様、今現在のハーレムは誰か証明致しますね」
「また勝たせていただきます、何度でも、何度でも、今回も」
「対人なら負けません」「魔力全開でいきますぅ、滅したらごめんなさぁいぃ」
いやいや滅したら不味いだろう、
魔法は可能だが、さすがに殺したら反則負けだ。
「そしてアスト、ナルガ、リムリア、カミラ、入場!」
アスト城の中から出てきた、
うおお、ドリアードがやたら盛り上がっている!
奴らは魔物側のサイドスタンド後方に陣取って観ている。
「ラスロは魔界へ持ち帰るわ」
「余裕さね、さっさと暴れて終わらせるわさ」
「魅了魔法も使って良いのよね?」「審判には駄目みたいよ」
全てがもはや魔王クラス、
いや、この四者まとめて魔界の覇者と言えるだろう。
「最後にマンヌ、ルキア、ララル、アイン、入場!」
応援家族側のサイドスタンドから出てきた、
いつのまに紛れていたんだろうか、あっララルの弟も居る!
もちろんアインの弟、妹たちも……ということで、これで四ハーレム勢ぞろいだ。
(あっ、アリナが一歩、前に出て……)
みんなに目配せしてからのー……
「国王陛下に、礼!」
人間十二人がみんな頭を下げた、
魔物は関係ないから、そりゃあね、やらないのは仕方ない。
そして開戦前に、俺は大事なことを告げる。
「審判は王宮騎士団、ジャッジには従ってくれ、以上!」
さあさあ、
いよいよ戦いの時、来たる、だ。
(誰が勝つのか、見当もつかねえ)
だが、必ず決着はつくだろう、
その結果を受けて、俺がどうするか……
それぞれのハーレムが審判に言われて場所につく。
(主審ひとり、副審四人だ)
負けが宣告されれば、
さっさと出されるのでその要員も、
各方向五人づついるので、細かく言えば二十五人体制。
「では騎士団長たる私が……」
あっ、この人か、ルキアちゃんに負けたの。
(腕を真上に挙げて、そして……)
始まりの合図として、腕を下げた!!
「はじめっっ!!」
その直後、
恐ろしい展開が待っていた!!!
「え、えっ、えええええ?????」
俺がなぜ驚きの声をあげたかというと……!!




