話し合い
「男が女になったり、ないはずの精霊力を持ったりと不可解すぎることがアオイには起こっている。」
「つまり、なぜか女性になったしまって、お前さんと同族であるにも係わらず精霊力を持つお嬢ちゃんを調べて欲しいということかの?」
村長の言葉に頷くリン。
「それと、そのことに関連しているかはわからないが…。」
そう言うとリンは昨晩の夢の件を皆に話し、そして僕の銀髪を見せつけた。
「見事に一部分だけ銀髪になってるのぉ。」
村長たちは珍しそうに銀髪を眺める。
「私としては、黒い靄の発した『ミツケタ』という言葉が非常に引っかかる。そこがこの肉体に関係しているのではないかとな。」
「聞いてる限り、確かに符号する点があるの。しかし、黒い靄となぁ…、厄介なものでなければいいがのぉ。」
その言葉に渋い顔をする一同。
「とにかく、何か手を打っておいたほうがいいんじゃねぇか?厄介なものが目を付けたと思うならなおさらだな。」
エルが意見を述べると、村長は「ふむ…」と呟く。
「どの道、まずはお父様が"分析"ひょっとしたら"解析"までしなければなりませんわよね…、お体の負担は大丈夫ですの?」
アルさんは心配そうに村長を見る。
「なに、大丈夫じゃよ。フォレスティア殿の薬のおかげで体調は万全じゃ。昔の職務に復帰する気はないが、いまの調子ならば問題なくできそうじゃよ。」
「ならばいいのですが…。決して無理をなさらないようにお願い致しますわ。」
分析とか解析とかって何をするかはわからないが、どうやらこの肉体のことを調べるみたい。
「クリフとエルはわしと共に儀式の準備を。アルとリンはお嬢ちゃんの身を清めておくのじゃ。フォレスティア殿は儀式に立ち会ってもらい、精霊関係の変化なり原因なりを見ておいてくだされ。よろしいですかな?」
皆が頷く。
「問題ないようなので準備開始じゃ。」
村長の言葉で各々、自らの役割を全うすべく動き出す。
「リンとあなたはこちらですわ。」
アルさんが僕たちを連れ出す。そこにフォレスティアさんが付いてきた。
「えっと、フォレスティア様は私たちとご一緒されますの?」
アルさんがついてきたフォレスティアさんに問いかけると、『アオイさんが心配なのと身を清める場所に興味があるのよね。』と僕に伝えてきた。勿論、アルさんもリンも聞こえないので僕が通訳しときました。
そして、僕たち3人がアルさんに連れらた先は教会の地下だった。




