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地下

更新遅れました。(理由は活動報告にて)

「では、私に着いてきてくださいませ。」


 アルさんは手燭に灯りを点しながら僕たちに声をかけた、そう言われて僕たちは、巧妙に隠された隠し扉を経由して地下へと降りて行く。階段を降りていくと、その先には精巧に模様が細工された扉が現れた。アルさんが扉に手を触れると、音もなく扉が横にずれていった。開いた扉の向こうは通路だった。


「まるで自動ドアだな。」


 リンがその様子を見て感想を述べた。うん、僕もそれには同感だね。


「アル、なぜ手燭をおいていくのだ?この先に灯りはいらないのか?」


 リンがアルさんに声をかけた。階段を降りるときの手燭を先ほどの扉の傍に置いたままだったからだ。


「ええ、この先はなくても大丈夫なのですわ。」


 そう言うと、アルさんは通路の奥の方を指さす。その先にはどうやら部屋があり、そこは明るいみたいだ。そこからの明かりで、通路は薄暗いながらも問題なく通れそうだった。


「それに、この先におられる方は人工の火がお嫌いなので…。」


 え?この先にだれかいるんですか?


「では、いきましょう。」


 アルさんが先頭になって通路を進んでいく。何気なく後ろを振り返ると、いつの間にか扉が閉まっていた。


「本当に自動ドア…。」


 ほどなく、先ほど明かりが見えていた部屋に僕たちは着いた。


「ありえないだろう…。教会の地下にこのような場所があるなんて…。」


 リンが部屋をみるなりそう呟く。それもそのはず。ここは地下にもかかわらずまるで地上に、それも湖畔にいるかのような風景が広がっていた。


『ふうん…、そういうことなのね。』


 この不思議な風景に、フォレスティアさんが何か気づいたようだ。何に気が付いたのだろうか。


『それは内緒。大丈夫よ、問題ないわ。』


 フォレティアさんはそういうと、物珍しそうに周囲を見回したりしていた。


「では、こちらに。」


 アルさんは、別段驚く様子でもなく僕たちを引率する。ただ、何か緊張している感じがした。


 湖岸に沿って歩いて行くと、石でできた橋らしきものが見えてくる。橋の先には小さな島が浮いていてそこに繋がっていた。僕たちは案内されるままその橋を渡っていく。島に渡ると、そこには建物があった。


「ほう、少々小さいがまるでギリシャ神話にでてきそうな神殿だな。」


 アルさんは、神殿の前でなにかの祈りを捧げていた。


「では、中に入りましょう。」


 しばらくして祈りを捧げ終わったのか、アルさんが僕たちの方に向き直りそういうと中に入るように促したのだった。

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