表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/80

英雄譚の真実

すいません、PCを新調したため更新遅れました。

「ドラゴンの旦那さんって、フォレスティアさんは竜殺しの英雄で沈黙女王とかいわれてませんでした?」


 僕の率直な質問にフォレスティアさんが固まる。そして、まるでギギギと音を立てるかのようにこちらに顔を向けてきた。


『…そのことをなぜ知ってるの?』


「さっきエルから聞かされたんですよ。なんでも沈黙女王の英雄譚とかなんとか、すっごい目をキラキラさせながら熱く語ってましたが。」


 そう聞くと、フォレスティアさんはがっくりと肩を落とした。


『未だに語り継がれているとか、まったくどんな罰ゲームなのよ…。』


「ぷっ、お母様が竜殺し?沈黙女王?くっ、…だめ、可笑しくって笑いが堪えられない。」


母親とは対照的に娘の方は、こみ上げる笑いに耐えていた。


「はぁー、おかしい。竜殺しとかいわれてるみたいけど、お母様は私たち一族を手にかけるなんてことしてないよ。つまり、だれかが間違った主観でつくりあげたってことね。」


「捏造?」


『捏造というか脚色のほうかしら。あの時の様子を誰かが話を作り、派手に脚色してその話に鰭が付いたら、ついでに立派な手足が生えて勝手に歩いて行きました、という感じよ…。この子の一族は迷惑をかけるような邪竜はいないし、それにあの人とは古くからの知り合いだったしね。』





 まず「竜が生命の木を持ち去った」の件は、生命の木にできた果実を取りに来ただけだった。但し、来る日を間違えたらしく予定よりも早めに来たため留守。さらに運悪その竜が短気な者だったため、果実だけを捥ぐなんて繊細な芸当ができるわけでもなく、何を思ったのか周囲の土ごと運ぶという暴挙にでたらしい。おおざっぱというかなんというか…。さすがに木を枯らされてしまうのも困るので、あわてて追いかけたフォレスティアさんは、なんとか枯らせることなく定植させるのに成功した。今もその木は元気に毎年実を付けているらしい。


 次に「3日3晩戦った」は、竜たちの3日3晩の宴会だったりする。フォレスティアさんに迷惑をかけたため、竜族秘蔵の生命の木の果実で作った神酒を拠出し、飲めや歌えやの大宴会だったらしい。興奮した若い竜が宙を舞い外に向けてブレスを吐いたりして騒ぎに拍車がかかったみたいだ。まぁ、そんなこととは知らない人たちは、竜たちが戦っているのと勘違いしたのだろう。


 最後に「竜の鱗」はさすがにブレスを吐くなど、下界に相当迷惑をかけているのを推測して、迷惑料がわりに出させたらしい。なお、その鱗を提出させられたのは木を持ち去った竜だった。


 その後、紆余曲折がありつつもその知り合いだった竜と結婚。カージャさんが生まれて育てるも旦那さんがなにかやらかした結果家出。そして知らない間にこの英雄譚などがあったため、恥ずかしさのあまりほとぼりが冷めるまでこの村で引きこもり生活をしているらしい。


 なお、竜の一族は人型にもなれる。というか、成竜になると基本的に人型ですごすことが多いらしい。理由は燃費。巨体を維持するにはそれ相応の食糧が必要になり、周囲の生態系が破たんするとのこと。

生物の頂点といわれるドラゴンもいろいろと苦労があるみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ