エルフと彼女の関係
番とは動物の雄と雌の一組、または夫婦のことを言う。ってプロポーズってやつですかぃ…。でも一応、肉体的には女同士なんだけど。それと夫婦や結婚とかっていわず、なぜに番とかの言い回しなんだろうか。
「わたしの初めてがアオイちゃんでよかったよぉ。アオイちゃんみたいな娘とはこれから先、二度と会えないような気がしたんだ。」
初めて?ひょっとしてキス?
『はぁ…。そっちじゃないわ。その右手の赤い玉のことよ。』
フォレスティアさんは、ため息をつきながら僕の右を指す。なんだかため息つきまくりですね。そんなフォレスティアさんを尻目に「お揃い~、お揃い~、私の初めて~。」とはしゃいでいる彼女。
「ところで、なんで僕の名前を知っているんです?」
「昨日、お母様に聞いたから。」
今度は、自分の赤い玉をうっとりと見つめながら僕の質問に答えてきた。お母さんってだれだ?
「お母様?」
「そう、お母様。お父様が、寂しいから迎えに行けって、私に言ったからお母さんを迎えにここ来たの。」
へぇ、迎えにねぇ…。
「私のお父様とお母様は離れて暮らしているんだ。もう、50年になるかしら?お父様が原因で、お母様はお怒りになって出て行ってしまったの。まぁ、私も色々とお父様の昔からのことは聞いてたので、お母様が出て行ったことには理解してるのよ。寂しかったけど…。それからというもの、お父様は猛烈に反省し、二度とさせないと誓わせたの。というわけで、お父様も反省してますから、そろそろ戻ってきてくれません?フォレスティアお母様。」
色々と文脈がおかしい。というか、最後は何って言った?フォレスティアお母様?フォレスティアさんの娘さん?って、こんなに立派な娘がいたの?
『…この娘はカージャ。私の娘です。』
母娘にしては肌の色とか色々と似てない気が。
「あまり似てませんね。美人なところは合ってますけど…。」
「そう?私としてはお母様に似てると思うんだけどなぁ。」
『エルフの私よりも父親に似たのよ。強引に契りを結ぶなんて性格まで似なくてもいいのに…。』
なんか、不穏な単語が聞こえたきがするんだけど…。
『その赤い玉はね、この娘の一族に伝わる婚約の証なのよ。』
こんやく?結婚の約束と言う婚約?
『そう、婚約。別の言い方をすれば、竜のマーキングみたいなものかしら。この娘は自分のものだってね。そんな意味合いがあるのよ。』
竜のマーキング?
『カージャは、エルフの私と父親であるドラゴンとの間の娘なのよ。』




