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飢えたエルフ

『君がエルフに近しい存在だという根拠はいくつかあるんだけど聞きたいかしら?』


 聞きたいかしらというより、むちゃくちゃ言いたそうにしてるんですが。


『だって、会話できるってすごい楽しいじゃない。わたし、フィー達とは会話できるのだけれど、ほかの人とはできないんですもの。』


 エルたちと会話したことないのですか?


『残念ながらないのよね。そこの理由もさっきの根拠に含まれているのだけれど。どうする?聞きたい?聞きたいよね?』


 エルフさん、会話にがっつきすぎです。でも、ここで聞きたくないとはいえない雰囲気なので、聞かせてもらいましょうか。存分に語らってください。


『では、その根拠』


 あ、すいません。その前にお名前を伺っても?


『そういえばそうだったわね。わたしの名前はフォレスティア、フォレスティア=リーネ=ヴィロー。』


 僕は、アオイ=プルシアンです。よろしく、フォレスティアさん。


『こちらこそよろしくね、アオイ君。で、話しを戻しましょう。まず一つ目の根拠は、先ほどの薬湯の件ね。あれを飲んで効果があったということ。次に2つ目の根拠は私やフィーとの会話ね。この会話は精霊力を媒介して成り立っているの。つまり精霊力が無い人族とは会話すらできないのよ。まぁ、ちょっと微妙な点もあるのだけれどね。』


 微妙な点ですか…。


『微妙な点というのはこれのことよ。』


 フォレスティアさんは、握っている手を握っていない片方の手で指差す。


『君とはなぜか接触していないと会話できないのよ。フィー達とかは離れてても会話できるのに不思議なことよね。』


 さっきもそんなこと言ってましたね。


『だから近しいって言葉がつくのよ。エルフ同士だって離れたら会話できないとかありえないしね。』


 そういえば、精霊力のない人族とは会話できないとか言ってましたけど、エルフのすくない村とか町だと大変じゃないです?会話による意思疎通ができないとか。


『ああ、そのこと?できるわよ、声での会話。』


 できるんですか。ずっとこの念話みたいなのしかしてないので、てっきり人とは会話できないのかとおもいましたよ。


『ほかのエルフは、ちゃんとできてると思うわよ。ただ、わたしは声がでないだけで。』


 ええ?声がでないんですか。それでこの会話しかしてなかったと?なんかすごい重いことを聞いてしまった。

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