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説明回

 カチャカチャと食器を洗う音が響く。午後の予定がない僕は、アルさんの手伝いを継続していた。気になったこともあったので、手伝いながらアルさんにこの世界の事を聞いてみた。


 まず、『この世界の主食は?』という質問には『パンもしくはご飯ですわ。』と返ってきた。どうやらこの村でも、麦と陸稲の栽培をしている。水稲は残念ながらまだ導入していないとのこと。開墾や用水路などの問題もあり先延ばしにしたらしい。ちなみに輪作はやっているっぽい。野菜などの種類も聞いてみたけど、ほとんど現実世界むこうの物と同じみたいだ。まぁ、違いがなくていいんだけどね。


 調味料関係も聞いたけど、しょうゆとみそ以外は昔からあるらしい。さすがに発酵食品はチーズくらいしかなかったらしく、リンと同じ時に来たプレイヤーが開発したみたいだ。そのうち納豆とかもつくりそうだ。


 また、一番気になっていた蛇口やらシャワーも、やはりプレイヤーが絡んでいた。国内の農業改革や技術改革も好き放題しているらしい。許す国もどうかとおもうが…まったく少しは自重しろといいたい。


 魔法については、いまだにプレイヤーが使えたということは確認されてないらしい。やはりこちらの人たちしか使えないようだ。というか、簡単な魔法ならミリちゃんでも使えるみたいだ。あと魔石は恐ろしく万能なシロモノなのが判明した。現代いう、蓄電池であり記録媒体であり発動体でもある。魔力のみを篭めれば蓄電池。魔法を篭めれば記録媒体。記録したものに外部から魔力を通せば発動体。大雑把にいうとこんなところ。いやはや万能すぎて怖い。ちなみに、これを利用した魔法具の製作にもプレイヤーの影響があるらしい。そういえば、組合で魔石を砕いてしまったような…。あとで請求書がくるとかないよね?


 この世界での種族というと、やはりゲームに批准しているらしい。人、エルフ、ドワーフ、ダークエルフなどファンタジーの基本的な種族はいるらしい。らしいというのは、はるか昔には他の種族もいたらしいのだが、伝承などの文献にのこっている程度のシロモノらしい。いるかもしれないしおなじかもしれないという認識でいいみたいだ。ここはゲームとは違う点だ。


 身体能力は、圧倒的にプレイヤーが劣っている。格闘家や自衛官など身体能力が優れたプレイヤーもいるのだが、いかんせんこちらの人は魔力で身体能力を底上げしている為、その分で負けてしまうらしい。


 結論から言えばこの国は、技術面をプレイヤーが躍進させ、その技術の活用面ではこちらの人たちが使いこなすという魔科混在のハイブリッド国家ということになっているっぽい。

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