調理場
なんとか髪を乾かし、ついでに着せられた服が昨日のメイド服。そしてエルが着てるのもやはりメイド服。食堂にいくと、アルさんもメイド服。いつのまにか来ていたらしいミリちゃんもメイド服。ここ、いつのまにメイドだらけになってんの?ただの村の食堂でしょうに…。
「集まったようですわね。では、お昼の仕込みをはじめます。愚妹はいつものように、ミリちゃんと一緒に床のモップ掛けとテーブル拭き。アオイさんは…、お料理はできますの?」
テキパキと指示を出していったアルさんだが、僕が料理ができるかどうかわからないので確認してきた。
「こちらの料理がどんなのかわかりませんが、一応料理をしたことはあります。調味料とか素材とかの勝手がわかってないので、そこら辺を教えていただければ作れないこともないと思います。」
現実とこちらの料理の違い、特に調味料とかさっぱりわからないので、そこら辺を素直に答えた。大見得きってできないと恥ずかしいしねぇ。
「野菜を切ったりとかはできそうですわね。なら、アオイさんは私と一緒に料理を担当しましょう。そこでアオイさんが、どの程度料理が出来るかを見せてもらいますわ。」
アルさんに連れられて食堂の隣の部屋に入ると、そこは調理場だった。
なべ、フライパンなどの調理道具は一通り揃っている。
設備はまず調理台がある。この板はまな板っぽいね。
こっちのこの蛇口があるところは流し台かな。なんか石をくりぬいて作られてる。磨かれた表面はツルツルだねぇ。
この横のはコンロのようだ。結構、設備はちゃんとしてるんだねぇ。相変わらず蛇口の存在は謎だけど…。
「設備は確認したようですわね。ちなみに調味料はこちらにありますわ。」
物珍しそうに調理場の設備を見ていた僕に、アルさんは調味料は入っている棚を指差す。僕は、調味料の入っている棚まで行き、どんな調味料があるか物色し始めた。
指先に各種調味料を付け味を見る。これはしょっぱいから塩だね、こっちは甘いので砂糖かな。これはピリっとしたから胡椒か、こっちは酢らしいね。これはお酒っぽいね。それじゃこちらは…。とりあえず一通りチェックした。
うん、おかしいものが混ざってる。僕にとっては有って嬉しい物なんだけどねぇ。
とりあえず言いたい。なんでここに『しょうゆ』や『みそ』があるんよ?




