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シャワー

 中に入るとそこは・・・。


「シャワー室?」


 床と壁にはタイルっぽいものが一面に張られていて、さらに壁の上のほうには如雨露の先っぽみたいなのが下に向けて付いている。これはシャワーヘッドか。そして手元付近にはバルブっぽいものがあったりする。どうみてもシャワーだよな・・・これ。


「おう、そうだ。ここはシャワー室だぜ。」


 やっぱりシャワー室なんだね。ここで体をきれいにするってことですかね。


「まず、軽く流すからな。」


 そう言って、エルはバルブを捻る。すると、シャワーヘッドらしきものからぬるま湯っぽいのがでてくる。水か熱湯じゃなくてよかったよ。お湯が僕の体についていた砂などを流していく。軽く流し終えたのと見計らってエルはバルブをしめた。


「おら、洗ってやるからおとなしくしてろよ。」 


 エルは、いつのまにかタオルを手にしていて、そして備え付けてあった棚から、白く四角い物を取り出しタオルにこすり付けていた。


「まさか、せっけん?」


 それ、せっけんだよね?若干だけど泡立ちはじめてるもの。


「おう、せっけんだぞ。そんなことよりじっとしてろよな。」


 泡立ったタオルで、エルは僕の体をこすっていく。ああ、何か気持ちいい・・・。


「髪はじっくり洗う暇はねぇから、しっかり流すとするか。目ぇつぶっとけよ。」


 なんかもう、お手をおかけします・・・。エルは頭からお湯がかかる位置に僕を移動させ、バルブを捻ってお湯で泡を流していく。


「おら、おわったぞ。とっととでて着替えとけよ。」


 俺を洗えとかいわれなくてよかった。脱衣所にでると、タオルと服が一式折りたたんでかごにおいてあった。おっと、かごは二つあるね。タオルの上になにやら札っぽいのがある。


『アオイ』『愚妹』


 なるほど、僕のとエルのか。僕の名前の札があるほうからタオルを取る。まるでバスタオルだね。そのタオルでぬれた体を拭いていく。女性の体への葛藤?そんなもの羞恥心をすてた僕には問題な・・・。ごめんなさい、大問題でした。が、お仕置き回避のために目をつぶりました。それよりも問題なのはこの濡れた髪のほう。タオルで乾くんかねぇ・・・?悩んでいてもしょうがないので、僕はタオルで髪を拭いていった。


 シャワー室の扉が開き、エルが濡れた体で出てきた。手馴れた様子で濡れた体を拭き上げていく。まぁ、そりゃそうだよね。手馴れていなかったらある意味怖い。


「まだ、髪拭いてんのかよ。あーもう面倒くせぇ、貸しやがれ。」


 タオルを引ったくり、エルは僕の髪を拭き上げて行く。


「まったく、自分の髪くらい自分でしろよ。ほんとにどっかの姫さんでメイドにいつもやらしてたんじゃねぇだろうな。」


 ブツブツ文句を言いながらエルは手を動かしていた。すいません、こんな長い髪の乾かし方なんて知らないです。

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