クリフ
「この世界は基本、体力がものを言うからな。まぁ、明日からがんばれ。」
やるしかないのか。リンの言葉に憂鬱になる。
「クリフが、体力づくりと体作りが必要だと判断したことだ。間違いないから、ここは素直に従っておけ。」
「あの人っていったい何者なのさ?」
なんか、リンがすごい信頼しているので気になって聞いてみた。
「アオイから見て、クリフは何者だと思う?」
リンは質問を質問で返してきた。とらえず、クリフさんを思い浮かべ・・・。
「である口調の筋肉神父?」
これしか思い浮かばんよ?
「まぁ、合っているが・・・。」
合ってんの?
「今は神父なのだが、クリフはこの国の兵士だ。」
おおぅ、兵隊さんですか。
「兵士は特に体が資本だから、生きるための体作りが専門というわけだ。」
そりゃまぁ、現代兵器の時代でも体力の無い兵士はありえないだろうね。
「というわけでアオイも生きるため、この件に関しては納得することだ。どの道、プラスにはなってもマイナスにはならないのだしな。」
僕のことを考えてということだし、そういうとこなら仕方がない・・・のかな。
「まぁ、自分の理想の筋肉を作り上げたいという願望があるらしいが・・・。」
ボソっと怖いこと言うなし・・・。
「ところでアオイ。鍛冶屋で武具を見てみたいか?」
リンは突然、話題を変えてきた。ちょっと暗くなってきた僕の心境を察してくれたらしい。
「見る!」
やっぱりファンタジーといえば武具だよね。もちろん魔法もだけど、つかえないのはしょうがない。
「そんな姿でも中身は男の子ってことか。」
鍛冶屋、武具と聞いたとたん、テンションのあがった僕を見て苦笑いをする。
「しょうがないじゃないか。すごい楽しみなんだもの。リン、早くつれてって!」
「わかった、わかったから、そう急かすな。焦らなくても武具は逃げんよ。」
むぅ、テンションあがりすぎたらしい。少し落ち着かねば。
「鍛冶屋の親方なら、アオイに合った物を見繕ってくれると思うぞ。」
おおおおお。って、お金ないんだけどどうすんのよ・・・?
「僕、無一文なんだけど?」
素朴な疑問を聞いてみた。
「ああ、お金のことなら心配するな。この村にいる間は、きっちりと働くことになるからな。働かざるもの食うべからずというわけだ。アオイなら問題ない・・・はず。というか頑張れ。むしろ頑張らないと生きていけないぞ。」
なんという無責任なエールだよ。




